映画、映画、映画

otomojamjam2009-05-28

別府から無事にもどってまいりまして、今は、ある録音プロジェクトで何人かのミュージシャンと毎日スタジオに篭っております。


いや〜しかし別府の混浴温泉世界プロジェクト、実に面白かった。いや混浴って書いてありますが、実際に混浴をする・・・というような楽しいことかあったわけではありません。でも、そんなもんどうでもよくなるくらい、若い連中が占拠して運営する古いアパートでの作品やら、朝見神社での音楽祭やらが面白くて、書きたいことだらけなんですが、これについては近日中に。
別府のみなさんありがとう。あなたたちのパワーにはほんとまいった。え〜、でもって、まだ秘密ですが、会期中にシークレットライブをまた例のあそこでやるかもなのでお楽しみに〜。



ってことで、まずは映画の告知を。
今年のロッテルダム映画祭で満員御礼の大好評だった「KIKOE」
http://www.kikoe-otomo.com/
岩井主税監督が3年以上もわたしにまとわりついてつくったドキュメンタリーです。自分が被写体になるってのは、非常に複雑な気持ちでして、いいとか、わるいとか、言える感じではないのですが、でも、オレがでてるとかどうとかは関係なく、この界隈の20年間を映し出す素晴らしいドキュメンタリーになっていると思います。実際、この方法くらいしか、わたしをとりまくなにかを映像にする方法はないだろうなあ・・・というような、ちょっとこれまでにない独特のドキュメンタリーになってると思います。
ということで、明日29日吉祥寺のバウスシアターで行われる爆音映画祭で日本初の先行上映行います。上映後は、わたしのソロライブもあります。ぜひぜひお越しください。
http://www.bakuon-bb.net/top.php



でもってさらに、映画関連で、サントラが2枚発売になりました。
まずは「ウルトラミラクルラブストーリー
横浜聡子監督、松山ケンイチ麻生久美子主演で夏に公開の映画です。
映画も非常に風変わりな大傑作ですが、サントラCDのほうも、ちょっと風変わりで、間違いなく、わたしのサントラ作品の中の最高傑作と自分で胸をはって言える作品です。録音も抜群にいいです。
CD冒頭、映画の中にもでてくる麻生久美子が弾く「ねこふんじゃった」のオルガンではじまり、横浜監督が作詞、わたしがメロディを書いて松山ケンイチが歌ったへんてこな歌までコラージュされております。さらには、このサントラのためにわざわざ神戸まで行って録音した「音遊びの会」の子どもや大人たちの演奏まではいっていて、もう、わたし個人としては、オレもやっとこんな場所に来れたのかって思えるくらいの作品であります。ぜひぜひ手にとってみてください。




そしてもう一枚、これはもう説明不要でしょう。NHKドラマ「白洲次郎」のサウンドトラックです。とりわけここにはいってるタンゴバンド「サルガヴォ」の演奏と、ジュリエッタマシーンの江藤直子のストリングスアレンジに注目ください。素晴らしいですよ。
さらに、このサントラをやることになった経緯にはじまるかなりの分量のわたし自身の手による楽曲解説ライナーノートもついてます。実はこのサントラの大きなテーマのひとつは歌であります。フレッド・フリス、ローレン・ニュートン浜田真理子カヒミ・カリィによる挿入曲が、なにゆえここに入っているのかは、ぜひこのライナーノートを参照くださ〜い。