バレンタインはニューヨークで

otomojamjam2009-02-12

なんて書いてるけど、別にいいことはなんもない。ただあっちで仕事をするだけ。


え〜と
ついさきほどNHK大阪制作の震災のドキュメンタリードラマ「未来につぐ(仮タイトル」の音楽録音MIX終了。自信作。いいもの出来ました。詳細は後日。


これで昨年の10月よりつづいたサントラの季節が、とりあえずは終了。
この5ヶ月間で作ったサントラはなんと合計8本分。人生史上最大本数。(詳細は下につけま〜す)これで多分やったサントラは50本以上になるのでは。そういやオレも今年で50歳だ。



で、サントラが終わって休めるのかというと、そんなこともなく、帰宅した足で、せっせと準備をして、その足で、これから成田にいって、でもってニューヨークに。う〜〜ん、これじゃ全然、寝れないがな。くそ〜。せめて飛行機で寝る。寝てやる。
今回は貯めたマイルでアップグレードしたんで、ビジネスクラス。せっかくのビジネスだもん。14時間爆睡してやる。寝まくるぞ〜〜〜。もう飛行機で体がボロボロになる暮らしなんていやだ〜〜。頼むから、オレを海外に呼びたい人は、せめてビジネスクラスにしてくれ。年間7往復も8往復もして、オレはもう本当に限界。体が悲鳴をあげてる。このままじゃ死んでしまう・・・ん、オレ何を書いてるんだ。でも、まじで本当にもう限界。




むこうではコロンビア大学での講演と、あとは「2つのギターとアンプのためのモジュレーション」の演奏。こんなもんを聴くのに、わざわざオレを日本から呼び寄せるなんて・・・絶句。いや、ありがたくて絶句してるのです。自慢じゃないけど、日本の大学からこの作品をやってくれなんてオファー受けたことないもんなあ。オレ以外にも、中村としまるやアルビン・ルシエ、加藤英樹といった人たちがそれぞれの作品を演奏し、講演をするらしい。なんて楽しい大学だ。わたしの講演は岩波から出た「MUSICS」を基調にした内容。


そうそう、この本も、オレとしては、これまでの音楽の本にはあまり書かれてないようなことを自分の言葉でわかりやすく書いているつもりで、それなりの自信と自負を持って出した本なのだ。しかも添付されている音遊びの会とやった演奏のライブDVDも大好きな内容。そんなこんなで、きっと、この本が出たら、日本の音楽機関とか教育機関やら、音楽の雑誌や新聞から問い合わせがひっきりなしに来て、対応に困るのでは・・・と非常に心配したんだけどねえ。でも、発売数ヶ月だった今も、それなりに売れてるはずなのに、そういうところからはほぼ無反応でして、それは、そういうところの人は、だ〜〜れも読んでないのか、それとも、読んだけど、とるに足らぬ内容と判断されたのか、オレには全然わからずじまい。まあ、要は、そんなことを自負していたオレはバカだったのかなあ、やっぱ学がないってのは、世間から相手にされんのかねえ・・・などというというひがみ丸出しの結論に達しかけてたわけですが、そんなときにコロンビア大学のオファーがありまして、ちょっとほっとしてる次第。あはは、単純な人間だねオレ。なにをだらだら書いてるんだおっさん、そんなことより出発の準備はよせえや。はいはい。やります、やります。


ニューヨークは3年ぶり。ストーンでの大友特集以来。でも残念ながらゆっくりする時間もなくすぐに帰らねばなのだ。ほんとはなんもしないでぷらぷらとNYの街を散歩したいところだけど、寒いし、だいいち時間があんまない。また次の機会やね。



NY滞在中のバレンタインディに、日本のWOWOWでは、わたしがサントラをやったドラマ「兄帰る」が放映されまーす。午後8時から2時間。監督はNHK出身の大ベテラン深町幸男。主演は木村佳乃黒谷友香もでてますよ。原作は近藤ようこのマンガ。脚本は筒井ともみ。主題歌は浜田真理子(ハマダさん、日記にも書いてます→http://hamadamariko.eplus2.jp/article/113235007.html
でもって音楽はあたし。音響デザインは山本文勝
演奏メンバーは、江藤直子(piano, synth、ストリングアレンジ)、佐藤芳明(アコーディオン)、工藤美穂(violin,viola)、井上とも子(cello)、大友良英(guiter、作曲)  / 録音 葛西敏彦、録音アシスタント ナンシー 黒沢玲子 ストロボスタジオ、実にいいメンバーでした。わたしにはめずらしくアナログシンセの音色を生かした音楽になってます。
残念ながらわたしはオンエアー見れませんが(なにしろNYにいるし、そもそもWOWOWみれないし)、でも、いいドラマですよ。


あ、そうそう、同じ14日にNHKBS2の「週刊ブックレビュー」(朝8:30〜9:24 再放送 翌日23:45〜24:39)で、「大友良英のJAMJAM日記」がとりあげられるそうです。なに言われるんだろ。悪口じゃないといいけどなあ〜。たのんまっせ。河出書房さん、もし録画したらあとで見せてくださいね〜。


さ〜て、あと3時間で出発。おおいそぎで準備せねば。


NYのコンサートはMiller Theater(116th and Broadway) で13日の夜8時から。
同じ日の3時にPhilosophy Hallというところで講演があるそうです。

                                                                    • -

10月から2月にかけてやったサントラリスト


「色即ぜねれ〜しょん」
 (田口トモロヲ監督 みうらじゅん原作、渡辺大知主演 8月公開予定)


「ウルトラ・ミラクル・ラブ・ストーリー
 (横浜聡子監督。松山ケンイチ麻生久美子主演 6月公開予定)


「最後の戦犯」
 (NHK総合 柳川強演出 ARATA主演 昨年12月放映終了)


「兄帰る」
 (wowow2時間ドラマ 深町幸男監督 近藤ようこ原作 木村佳乃主演 2月14日放映)


白洲次郎」全3回
 (NHK総合 大友啓史演出 伊勢谷友介 中谷美紀主演 
  第1回 2月28日、第2回 3月7日、第3回 初夏放映予定)


「未来につぐ(仮タイトル)」
 (NHK大阪 井上剛演出 森山未来主演 セミドキュメンタリー 3月関西地区放映予定)



これにプラス、ロッテルダム映画祭で大好評をはくして調子に乗ってる岩井主税監督がつくったわたしのドキュメンタリー映画「KIKOE」の音の調整もやらせてもらいました。なにしろオレの演奏の音だもんなあ。自分で最終調整だけはしないと。これも6月公開予定。


ということで、どれも素敵な作品たちです。どうかよろしく!