カトヴィツェ

otomojamjam2005-05-21

今日はオーストリアのウェルスのホテルを朝の5時に出て、列車を3回のりつぎ、スロバキアの国境を越えて、12時間かけてポーランドのカトヴィツェへ。かつてはオーストリアからスロバキアにはいると、露骨に貧しい風景になったのに、今はみちがえるよう。ビザもいらなくなって、ずいぶん楽になった。とはいえ、朝5時起き12時間の旅はきつすぎる。メンバー全員の視線がつきささるように冷たい。「もう次回からツアーマネージャーのエーハードに、絶対こんな無茶な移動はブキングしなように、強くたのむらかんべんして〜〜〜」いや、実は今回も頼んでいたのだけど・・・。エーハードはマツ・グスタフソンやペーター・ブロッツマンのマネージャーでもしられる敏腕エージェントで、人柄も仕事の確かさも最高なのだが、ひとつだけ欠点があって、無茶な移動を平気で入れてしまうのだ。たのむよエーハード(泣笑


カトヴィツェ到着後すぐに駅前の3星ホテルにチェックインして、その足で会場のJAZZ CLUBへ。今日から4日間、ポーランド内はエーハードではなく、ワルシャワの名物プロデューサーのマーチンが僕等のケアをしてくれる。わたしの知る限り、世界一の日本アンダーグランウンド音楽オタクで、ありとあらゆるCDを持っている。多分オレのCDもオレより持っているに違いない。その収集ぶりはあきれるばかりで、PITINNからニッティイングファクトリーまで、いろいろなところでやったライブのCDRを沢山持っていて、これにサインをさせられるのには正直閉口する。ともかくそのファンぶりと、テンションの高さは尋常ではなく、彼がポーランドのFM局でゴールデンタイムにラジオ番組をやっているおかげで、僕等のライブにはいつも沢山の客がつめかけてくれる。

会場では。まかないの、これまた美味しいポーランド料理を食べて、サウンドチェックをして、すぐに本番。もうみなへとへとなのに、妙にハイテンション。お客さんも、昨年のポーランドのライブの評判もあってか超満員な上にものすごいテンションで、ついつい僕等も乗せられる。 今日のセットリストは、きのうのウェルスと同じで、
1 Song For Che - Reducing Agent
2 Orange was the〜 Tails Out
3 moon shines
4 Lost In The Rain
5 Hat & Beard
6 真夜中の静かな黒い川の上に浮かび上がる白い百合の花
7 やわらかい月
8 Eureka
アンコール1 Gazzelloni
アンコール2 Kinski
毎日演奏内容がすこしづつ変化していくのが、ツアーのなによりの醍醐味。
わざわざ300Kもの道のりを車を飛ばしてきてくれた青年、イスラエル人のサンクス奏者、いろいろな人が楽屋を訪ねて、今日のライブの感激を伝えてくれる。ありがとう。

明日も7時半にはホテルをでなくてはならない。次の目的地はグダニスク。かつてワイダの映画で見た、鉄工所のある都市。はじめていくところはいつも楽しみなのだけれど、移動、ライブ、ホテルの繰り返しで、ほとんどどこも見る間がない。体調の維持と洗濯のローテーションを考えながらサバイブする毎日がつづく。