インタビュー

otomojamjam2005-06-07

写真家の五海さんに自宅まできていただき雑誌G-Modernのインタビュー。オーケストラについて、歌について、映画について、写真について、インタビューというよりいい対談が出来た。中身については1ヵ月後に発売予定のG-Modernをお楽しみに。
対談のときはいつもそうなのですが、メインのところより、実は前後、幕間の雑談が面白かったりして、70年代に五海さんが中国にいった話、間章さんや阿部薫さんとの親交等々、彼が人に貸したまま紛失してしまった当時間章さんが出していた「モルグ」がわたしの家にあって、それを見ながら、雑誌にはだせないようないろいろな話をうかがいました。


ところで、阿部薫さんいついては、高校生のころ、ほんとうにうっすらと一方的にお話をさせてもらっただけですが、その後彼のいとこに当たる人と昨年ひょんなきっかけでお会いすることがあり、子供の頃のお話をいろいろうかがいました。実は阿部さんと坂本九はいとこ同士で、向こう三軒両隣のような地域で行き来しながらおなじように仲良く育っているという話。この話はほとんど知られていないと思うのですが、私にしてみれば、幼少時に一番好きだった歌手坂本九と、70年代のある時期、人生を決定するくらい大きな影響を受けた阿部薫がいとこどうしで同じところで育っていたというのは、なんとも衝撃の事実でした。
実は、今すすめている「さがゆきPlays中村八大」の企画を進める段階でお会いした坂本九さんの事務所の方が前述のいとこの方で、彼からは貴重な話を沢山聞く事ができました。
数日前にここに書いたてんとう虫の話もふくめ、ここのところ、なぜか急に自分にとっての様々な過去と対峙する機会が増えてきています。実際明日も、アメリカから日本の前衛音楽の歴史を研究しにきている方とインタビューです。あえてNEW JAZZという名前をつけて活動を始めたのは、もしかしたら自分の中のどこかで、こういう機会をつくることを望んでいたからなのかもしれません。ただし過去のことは過去を振り返るためにあるのではなく、あくまでも今とこれからを考えるための指針だと思っています。