止まりかたを忘れそう

otomojamjam2006-03-12

なんだか、毎日すごい勢いで走っている。このままだと、泳ぎ続けないと死んでしまうサメになってしまいそうで怖い。休止スイッチはどこだ。


神戸の「音の海」の話の続きも書きたくてうずうずしているけど全然時間がない。



11日は、今週ベルリンに一緒に行くPAの近藤さんと打ち合わせ。実はベルリンだけではなく、今秘密裏に進行しているプロジェクト「GRID605」の打ち合わせも。これ、まだちゃんと書けないけど、オレにとっては、12月のNYから始まったプロジェクトで、多分5月前までには公表できると思う。この先の音楽人生の方向も左右するような話・・・なんて書くと、また大袈裟なこと言ってる・・・って言われそうだけど、実は、今いろいろやっている仕事の合間を見て、すこしづつ進めている計画で、ささやかな、とってもささやかな「場」に関わるもの。小さなプロジェクトだけど、でも、じっくり進めている。


この日はその後、同じくベルリンに行くスキャットの女王伊集加代さんとも打ち合わせ。60年代の録音方法の話や、山下毅雄さんの録音現場の話など、参考になる話を沢山聞く。レコーディング以外でご一緒するのは初めて。ベルリンでは山下作品のほかにも、エリック・ドルフィーの曲でも歌ってもらう予定。非常に楽しみ。


深夜にはあるプロジェクトで何時間も電話で口論になり、かなり落ち込む。何年かごしのプロジェクトが暗礁に乗り上げるかもしれない。40代になったらちっとは穏やかな人格になれるかと思ったけど、全然駄目。押さえられないときもある。最後には本当に腹にすえかねて冷酷に電話を切ってしまった。知ってる人も多いとおもうが、今までにもいろいろなプロジェクトで、喧嘩というか、口論のような状態になることが、頻繁ではないけど、結構あったりする。最近ここに書いている知的障害者とのワークショップでも、ほとんどやめるってくらいまでの口論になっている。喧嘩なんて全然すきじゃないのに。多分オレの口のきき方にも原因があるんだと思う。怒り出すと、威圧的になって相手を追い詰めてしまうのかもしれない。大抵は修復できるし、結果的にはいい方向にいったりもするのだけど、でも、今回はこのプロジェクトで、すでに何回か同じ原因で衝突があって、ちょっと難しい予感がしている。でも、本当に決裂するまでは、オレはあきらめない。




12日は、六本木のすごい豪華なリハスタジオで浜田真理子さんの新曲のデモ録音。本当に素晴らしい声。この唄、声の秘密はなんなのか考えながら録音に付き合ったけど、そんな野暮なこと忘れてしまうくらいの歌の存在感。この先、これらの唄をどう録音作品にしていくかを彼女の事務所の美音堂の市川さんをはじめとした人たちとなごやかに話し合う。



帰宅後はベルリンの山下毅雄作品のアレンジと、1月から録音している、あるプロジェクトの作曲のつづき。



明日13日は昼「GRID605」計画の準備をしたのち名古屋のKD JAPONでスイスから来ているエレクトロニクス5人組と再び共演。で、すぐに東京に引き返して、15日にはベルリンに向かう。



新幹線の中で寝なければ「音の海」の話のつづき書きたいけど。でもきっと、寝ちゃうんだろうなあ。