入退院日記
この十数年、もしかしたら四半世紀の間で音楽から一切はなれて2週間も過ごしたのははじめてかもしれません。
先月末カヒミさんの京都公演が終了と同時に、都内の某病院に入院、昨年秋から懸案であった胆嚢摘出手術というのをやりました。
手術当日は看護士さんにジョークのひとつもとばしつつ元気に手術室に。おまけに麻酔担当の方がオレのCDを持ってるなんて話をしてくれるもんで、うれしくて、新作のDVDの話でもしようかと思っているうちに、点滴を打たれ完全に意識消失。ここで映画なら暗転っすね。
・・・・
3時間半後
「おおともさ〜〜〜〜ん」の声で手術室で目をさましたわけですが。
いやもう全身麻酔からさめた後の痛かったこと。
体全然動かないし、まじ痛いし、体中に管がいくつもつながってるし、もう駄目かと思いました。
それでも、病室に戻ったときにイトケン似の執刀医の先生に
「お疲れ様でした〜。これから打ち上げですか?」
と言って大笑いされたらしい。あんまちゃんと覚えてないのですが・・・・。
習慣って怖い。ってか馬鹿。
手術は胆嚢と肝臓に癒着があったとかで、通常よりかなり時間かかったそうですが無事終了。でもそんなことは全身麻酔なんで本人全然わかりません。それより目がさめて以降、とにかく痛い。まじ痛い。痛み止めの点滴を打ってもらい、手術初日はとにかく就寝。
翌日目がさめてからは、無理にでも動いたほうが直りは早いといわれ、強引に歩行訓練。
でも10m先のトイレに行くのもやっとだし、声もうまく出せないし、痛いだけじゃなく、力もはいらなくて咳も出来やしない。
こりゃ、復帰に時間かかるわ・・・
なんて覚悟したんですが、日に日に、目に見えてびっくりするほどよくなるんですねえ。
翌々日には管もほぼとれて、もうなんかコーヒーが飲みたくてしょうがなくて、徒歩4分の院内カフェまで10分以上かけて歩いていってコーヒーのみにいってるし・・・あ、ちなみに手術翌日はさすがに五分粥なんかの食事制限があったのですが、翌々日からは常食。コーヒーもOK。
3日目には3回も病室抜け出して院内カフェいってるし。おかげでカフェまでの到達時間もどんどん早くなって4日目には6分で到達。
まだ全然痛いのに、5日目にはもう退院で自宅療養。その後は、毎日やすみつつリハビリ。
この機会にいっぱい本を読もうなんておもってたんですが、体きついし、そういう活動、全然出来なかったなあ。とにかく体を治すことだけに専念。
いや〜〜〜しかし、人間の治癒力ってのはすごいもんですねえ。人体って不思議。実際どんどん良くなる。やっただけ成果が出る・・・ってのは面白いものです。
まだ本調子ではないですが、それでも昨日から現場に復帰。京都の某スタジオにはいって山本精一と録音をしております。現場で細胞が生き生きともどってくる感じ。うれしい。
録音は早めにおわって、ホテルにもどって10時過ぎには就寝。病院での早寝早起きの習慣がまだ残っているのだ。
打ち上げ復帰のほうはもう少し先の楽しみに。
追伸、麻酔の点滴を打ってくれた先生、お約束のDVD差し上げたいので、連絡ください。右のくるくる回っているタンテをクリックするとメルアドでます。
注 写真はイメージっす。実際には写真とる余裕なんでない・・・つうか、カメラもともと持ってないし。