竹で出来た紙と中学の同級生 および追記を沢山

otomojamjam2007-07-03

今年のアタマ、仙台でwithout recordsの展示をやっていたころ、突然見覚えのある懐かしい名前のメールが送られてきた。実に30年以上も会ってなかった中学の同級生Kからだ。彼はたまたま何かでオレの情報を見つけたらしく、ブログを見つけて連絡をしてくれたのだ。あまりの懐かしさに、すぐに電話。
いや〜、お互い声は老けたとはいえ、当時のあの感じがよみがえってきて本当に嬉しかった。そういやKはバスケ部のヒーローでものすごくもてていたことを思い出したり、オレのほうは運動神経が著しく悪かったことも思い出したり。あはは。お恥ずかしい。その電話で、彼がいま、和歌山の龍神村というところに住みついて竹を素材にした紙を作ってることを知り、さらにその数日後には彼の竹紙の作品が多数うちに送られてきた。で、本当に、本当に驚いたのだ。その竹で出来た紙の素晴らしさに。それに、そんな竹の紙をKが作ることになるなんて想像すらしてなかったもの。かくいうオレにしても、まさか音楽をやることになるなんて、当時の同級生は想像もしなかったはずだ。
その紙というのが、なんだかオレみたいなもんにはもったいないような立派な紙で、1枚1枚が全然違う。部分部分もまるで違っていて、強烈に荒っぽくて、でもものすごく洗練されているのだ。そのテクスチャーはいつ眺めてもまったくあきないし、やさしくてごつごつした手触りも泣けるくらい素晴らしい。
その紙を見ながら、お互い会うことのなかったこの30年間、いったい彼がどんな人生を送っていたのか、なんとなくぼんやりと考えたりしていた。そういうことを考えさせてくれる紙なのだ。(上の紙も彼の作品)
そうそうここのサイトで彼の作品やらブログも見れる→http://www4.ocn.ne.jp/~ayumq/konchiku_top.html


その彼、菅野今竹生が7月京都で個展をひらく。詳細をはっておくので、興味ある人は、ちょっとのぞいて見てほしい。オレも時間をみつけて行くつもり。30年ぶりの再会だ。



で、送られてきた紙、あんまり素晴らしいんでそのうちの2枚はGRID605の入り口の壁に貼ってあって、さらに数枚は、今水墨画にはまっている山本精一の手元にある。彼、この紙に何か書くつもりらしい。これもすごい楽しみ。その作品は多分8月に彼のソロとともにGRID605で展示することになると思うけど、詳細の発表はいま少し待つように。





追記  そうそう、あさって5日キッドの朴さんとのDUOの日に、待望の例の2枚組CD、内緒で先行発売できそうです。お楽しみに! あ、でもこれ内緒だからね。



さらに追記  え〜、先月あたりからバタバタしていた臨時増刊ユリイカ大友良英特集」、今日すべての原稿が印刷所に行き、なんと7月12日に発売できるそうです。はや!  雑誌って早いわ。おどろきました。前回も書きましたが、この中には、わたしの過去があばかれるはずかし写真館のコーナーがあるのですが、そこには中学の修学旅行のクラス写真なんぞもあって、上記の竹紙職人の菅野くんも一緒にうつっているのだ。小さい写真なんでわかりにくいですが、参考までに彼は中列左から4番目。オレは後ろの左はじ・・・ま、ぜひ買って見てやってください。で、もしリユリイカを見た人の反響があれば、そのうち松本弦人さんが画策している新しいメディアのほうでも、このへんの写真をあらためてアップするかもしれません。ちなみに、今回の表紙のデザインはその松本弦人さんです。さすがデザイン界の番長だけのことはあります。文字は、なんとよくよく見ると刑務所仕込みのボールペン手書き。まじかっこいいっすよ。



もうひとつ追記  昨日NHK名古屋で編集途中の「鬼太郎の見た玉砕 水木しげるの戦争」を見たのですが、編集前のわずかのシーンで、もう涙がとまらなくなってしまいました。すごいです、これ。撮影したままの状態がここまでいいと、音楽をつけるオレのプレッシャーたるや・・・。頑張らねば。



くどいけど さらに追記 myspaceの件、今日意外な進展がありました。予想もしなかったいい展開ですが、これは時間がないので後日あらためてアップします。