今年最後のスイカを食いながら書いてます
ONJOの国内ツアー、無事に終えて東京にもどってまいりました。ご来場の皆様、ゲストできてくださった皆様、本当にありがとうございました。
新しいメンバーでの最初のツアー、しかも強烈なゲストとメンバーを招いた2日間と、固定メンバーのみの3日目、おまけに会場により、まったく異なるセッティング、異なる響き。今回はツアー中も、メンバーとONJOの新しい方向についてよく話をしました。くだらない話7割、音楽の話3割ってかんじかな(いつもはくだらない話9割7分、音楽の話3分)。加えて精華大学での「音遊びの会」との共演は本当に強烈で、演奏後は、その話で持ちきりでした。一回だけのものではなく、継続したプロジェクトにしたいなあ。今回の子供たちとの共演、メンバー個々にとっても、強いインパクトになったのではと思います。さらに、いくつかこの先の課題も見えてきました。 そんなこんなで、成果、ものすごくあったと思う。音楽のことはもとより、場によってどう音楽をつくっていくのか、それから会場そのもののこと、特に椅子に座って見れるような設定をどうやってつくっていくか等々(これ、僕等のように、事務所ももたず、スポンサーもなく、チケット収入だけですべての運営を自主管理で行ってる団体には、簡単なことではないのです・・・今後の大きな課題です)。
なんだかんだ言っても、オレは現場たたき上げの人間です。こうやって現場で人と人が顔をあわせて、実際に問題につきあたりながらやっていく中でしか、自分達が次にやってくことは見えてこないなあ・・・と、つくづく思った次第。大切なのは、自分の置かれた情況や面と向かってつきあう人間関係の中でなにをやるかのほうで、様々に語られる音楽史のような、どうにでも作り上げられるストーリーの中で次の一手をうつことが、新しい音楽をやることではない、オレはそう思います。自分自身も含め新しい音楽という言い方をついついしてしまうけど、そういうことではなく、自分にとって、自分たちにとって、どれだけの切実さで、その音楽が必要なのか・・・ということしかないような気がしています。雑誌ユリイカ大友特集の細馬対談の中ででてきてる方向のようなもの、やっと一歩目がふみだせた感じです。このあたりのこと、特に今回の「音遊びの会」との共演については後日、あらためてアップします。
え〜と、最近、告知関係、どうもおろそかになっていて、いつも直前になってしまい、主催者に迷惑かけぎみなんですが、今週、京都のShin-biでレクチャーと鼎談があります。レクチャーのほうは、多分少人数で出来るとおもうので、ゼミ形式のように質疑応答をしつつワークショップ的になにかをやれればいいかなと思っております。今一番興味があることをやりたいと思うので、今回のONJOの公演のことやら、映画での音のことやらを題材にしつつ、今の時点での「聴く」をテーマに、レクチャーをやれればと思っております。
そうそう、会場のShin-biでは、なんと山本精一「画展」も開催中です。昨日見てきましたが、くやしいけど、すごい! めちゃ面白い。天は人に二物をあたえてるじゃないか・・・というびっくり展示です。山本精一展をみるついでに、オレのレクチャーのほうもぜひ。
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大友良英 レクチャー、ワークショップ 感覚を拡げる 「音楽を聴くこと」
10月19日fri. 19:00〜参加費:2000円http://www.shin-bi.jp/modules/wordpress2/index.php?p=118
◇感覚を拡げる―座談― 「山本精一という多様性」
10月20日sat. 16:00〜 参加費:2000円 http://www.shin-bi.jp/modules/wordpress3/index.php?p=46
出演 山本精一、大友良英、勝井祐二 ●山本精一は、さまざまな音楽ジャンル、さまざまな楽器演奏など多様な表現をおこなってきた。また、音楽以外の文筆、文人画、デザインなどのアートワークに於いてもまったく独自の表現をおこなっている。この多様性について、山本精一と様々な活動をおこなっている方々と本人が語る。山本精一「画展」関連企画。
会場〒600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620番地 COCON烏丸 3F shin-bi
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ってことで、今日から早速、この先にリリースを控えているいくつものアルバムにかかるのだ。「Otomo Yoshihide Invisible Songs/Sora」「Joy Heights」「2ギターの為のモジュレーション」「Core Anode」・・・
気合! えい!