カンヅメ
さぼってるわけじゃありません、本当っす。え〜原稿書いてると、ついつい他の本読みたくなったりCD聴きたくなったりするのはオレだけだろか? ネタ探しとかじゃなくて、仕事からの逃避っす。わかってるんだけどねえ。ブログ書いてないでさあ。
でもって、若尾裕の本「音楽療法を考える」が届いて、今読んでる最中。面白い。相も変わらずオレは音楽療法というものに、まったく興味はないけど、この本に書かれている若尾先生の音楽を見つめる思考の軌跡が、わたし自身が問題にしてきた音楽とかなりシンクロする部分もあって、実に勉強になる。サンレコの横川さんのレビューから期待した内容を裏切らないどころか、それ以上のものがある。それにしても若尾先生のまなざしは柔らかく深い。理論に落ちることもなく、あくまでも現場の眼差しを持ち続けている。そこが好きなところ。
ほかにも友人達が素敵な本を出してますので紹介を。
え〜と、まずは今、静岡に篭って久々のシアター作品演出中の飴屋法水さんの文庫がでてます。
『キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか』
これ筑摩書房から10年ほど前に出た『キミは動物と暮らせるか?』の改題です。 この本、あまりに面白くて、当時いろいろな人にお勧めした本です。ずっと入手困難だったので、この機会に。でもって、飴屋さんの久々の公演、しかもシロウトの高校生たちとの公演のほうも楽しみ。
次は『京都を包む紙』。吉田屋料理店本を編集した村松美賀子さんと、グラフィック工芸家井上由季子さんの渾身の作品です。手に取るとわかるけど、本ってより、美術作品みたい。装丁も印刷も秀逸、特に包み紙を使った装丁は美しい。なんでもパートさんが一冊一冊丁寧に折ってつくったらしい。京都の井上さんスペース「ギャラリー モーネンスコンピス」でやってた包み紙の個展にも先月おじゃましたけど、この本そのままの気負いのない感じが素敵でした。この場所でも将来なにかできればいいなとおもっております。
あ、ところで京都と言えば、ちょっとした最新ニュースを。「建築物ウクレレ保存化計画」で知られる敬愛する美術家伊達伸明、京都のシンガーソングライターの長谷川健一(最近出た2枚のCDが本当に素晴らしい)等と共同で京都にスペースを借りることにしました。スペースといっても非常に狭い。GRID605よりさらに狭い。かつて大島渚が学生時代に住み、今は細馬宏通や山本精一、ダムタイプ関係の人たちも仕事場に使っている知る人ぞ知る『銀月アパート』の6畳間です。なんだか稲垣足穂がでてきそうな大正風の木造の古い建物です。どう使っていくかは、共同出資者それぞれの思惑があることでしょうが、わたくし個人といたしましては、そのうちここで10人とか15人限定のライブをやろうと思っておりますです。さしあたりわたしが使うときのスペース名は、『GRID京都』にしようかな。それとも『GRID銀月』? う〜〜ん、どないしよ。実際にライブやるかどうかはともかく、そんなことを考えるだけでも楽しくなる。
ちょいと前の本だけど、かわいしのぶの『回文堂』。これ春に共演したときにもらったのだ。 落ち込んでるときに読むと元気になります。オレなどは、ネットの中傷で泣きそうになったときに読むことにしてます(ウソ。でも本当に面白いよ。しのぶちゃんは、オレの新作『SORA』でも元気な叫び声を聞かせてくれてまーす。
そして我等がJoy Heightsの百々和宏の本『泥酔ジャーナル 』。酒が一滴も呑めないオレには、とうてい及ばない境地。うらやましいかぎり。全国酒場ガイドもすげえや。以前なら食い歩きで対抗できたけど、胆嚢のない今となっては、それもままならず。泣ける。せめてステージでは負けないぞー(笑
あ〜、なんだかしまらない紹介だなあ。
こんなしまらい紹介してないで、さっさと自分の本仕上げなさいって?
わかってます、わかってますって。さ〜て仕事、仕事。
あ、明日は久々に大学で講義っす→http://d.hatena.ne.jp/WONO/20071125