23日オープンに間に合うのか、大友!
という声もちらほらでてますが、スタッフともども不眠不休(正確には小眠不休)で制作にかかっております。絶対大丈夫! 気合! えい!
写真はorchestrasの心臓部分の鏡(といっても実際みてもらわないとなんのことやらですよね)の調整にかかる高嶺格と小西小多郎。200人もの人から録音した千数百ファイルを動かすシステムを7台のコンピュータを使って構築中の伊藤隆之と濱哲史。
上の写真は、今回新作になるHyper Without Record Playerを製作中の三原聡一郎。
23日オープニングのコンサートの準備も着々と。
第一部はなんと4時間にわたってYCAM全館、いたるところで、総勢100名近い人たちが演奏します。あるときは一緒に、あるときは完全にバラバラに。ONJOのメンバーもいれば、地元の小学生、神戸の音遊びの会のメンバー、京都のrewall、湯浅湾、牧野琢磨、小川紀美代、渡辺英貴、毛利悠子、五所純子・・・・・ほかにも多数。いったいだれがなにをやるのか、わたしもすべてを把握してるわけではありません。展示作品も並行して、上演しますので、もう、ゆるやかに、ほんとうに自由に、楽しんでください。こちらは入場無料です。
二部はorchestrasの展示されている巨大スペースのスタジオAでONJO+飴屋法水+宇野萬のセットです。こちらのほうは一部とはうってかわって閉鎖された空間の中に、巨大な円形に組まれた演奏家や舞踏家と、高嶺格わたしによる展示作品との共演になります。こちらは有料。
詳細はサイトのほうをぜひ→http://otomo.ycam.jp/
二部のほうは会場に400人程度しか入れません。チケットのほう、どうかお早めに。油断してると、当日では入れなくなることもあるかもしれませんのでご注意ください。
8月23日のオープンで、展示作品4点がすべて見られるようになります。とはいえ、1期にオープンした「filamnets」と「without records」は多少の改変をへてますので、どちらもver2になります。ver1のほうは8月22日まで。それから「quartets」に関しては9月23日までになりますのでご注意を。それ以外の3作品は10月13日までひきつづきご覧になれます。
どの作品にも共通してるのは、じっくり最低でも40分以上、できれば1時間その場にいないと、全貌が中々みれない、聴けない仕組みになってることと、その上さらに会期中2度と同じシーンがないことです。このへんは僕等が普段やってる即興演奏の方法をそのまま展示に持ち込む・・・そんな風にイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。どれもがコンサートのような展示になってますので、こられる方はぜひゆっくり時間をかけて見てもらえるとうれしいです。特に23日のオープニングにこられる方は、この日だけだと、あまりに多くの人たちが錯綜して、純粋に展示作品だけを鑑賞するのはむずかしいかもしれません。翌日は、朝、早い時間からYCAMオープンしてますので、コンサートだけではなく、ぜひぜひ単独の作品にじっくり接してあげてください。
ENSEMBLESのタイトルどおり、今回展示の4作品、いずれも単にわたしの作品ってことではなく、名まえをあげきれないくらいの沢山の人々の手が加わる中で生まれた共同作品といってもいい作品です。会場にあるパネルには関わってくれた沢山の人たちの名前が刻まれていますが、単に名まえだけじゃなくて、作品そのものに、いろいろな人たちの汗が刻み込まれている作品です。このへんは来て、見てもらえればわかると思います。
日本で最大規模のメディアアートの牙城YCAMで、オレが一番やりたかったのは、しっかりと人の汗がしみついた作品をつくること・・・そんなふうに思ってます。野暮ったいこと言ってるかもしれませんが、そういうことが必要なんだって切実に思ってます。アカデミックでも、広告代理店の香りがするものでもなくて、自分自身のリアルな現実の中からの発想・・・という自分自身に課したテーマにどこまでせまれたか。せまれるのか。
オープンまでのこりの時間はあとわずか72時間。まだまだいけるはず。追い込めるだけ追い込むぞ!