ZAI KUNING

otomojamjam2008-09-19

ザイのプロジェクト「Book from Hell」無事終了。素晴らしいコンサートでした。
しかし、こんなものすごいアーティストがシンガポール以外でほとんど知られることなく、いやシンガポールですらわずかな人にしか知られることなくいたんだよなあ。本当に、世界はダメダメだ。でも彼みたいなのがいるってこと自体で、世界は素晴らしい、最高!  あ〜〜〜なんか打ち上げ帰りで、オレ酔ってます(下戸ですが)。そんくらい気分がいい。そんくらいいいライブでした。

ザイとの出会いは8年前、最初は大喧嘩だったんだけど、このへんの話は9月末に河出書房から出る『JAMJAM日記』に詳しくでてるんで、ぜひぜひ読んでやってください。面白い話ですよ〜。この時に実はオレ、喧嘩したくせに彼のパーフォーマンスに打たれていて、それはのちのち神戸の「音遊びの会」の子どもたちとの共演や、YCAMのENSEMBLES展にまで、オレの中ではつながっているのだ。そのくらい彼の存在はオレにとっては大きかった。オレの中では彼の存在は、どこか高嶺格とよく似ていて、実際、どこなとなく見た目とか狂った感じも良く似ていて、かつ根本的なところでは通じ合っているのではと思えるくらい。そんなこともあってYCAMのorchestrasの中では彼の声を二階堂和美さんの声とともに大きくフューチャーしている。そのくらい、オレにとってザイは大切なアーティスト。
このプロジェクト、2日間ともGOK SOUNDの近藤祥昭の手で録音してる。来年には2枚組で、彼のアート作品も添えてCDボックスを作る予定。で、絶対に日本にも呼びたい。CDを出すのも、呼ぶのも、なんの当てもない。でも絶対やる。ものすごくやりたい・・・・だれか手伝ってくださ〜〜〜い。その価値ありです。
20年以上前にシンガポールパンクのゴッドファーザー的存在としてキャリアをスタートし、その後はノイズ、即興、ヴィジュアルアート、ダンス、そして彼自身のルーツでもあるマレーの音楽、ありとあらゆるパフォーマンスを経過した後、今はもう誰にも似てない、本当に彼独特の世界を打楽器、ギター、それに歌でつくっている。即興とも呼べるけど、そんなのだけじゃないすごい深みとともに。
あ〜〜だめだ、まだ余韻のこりすぎていて、絶賛ワードの嵐になってますねえ。でもホント素晴らしかった。いや、今本当にシンガポールに限らず、東アジア、東南アジアのシーンが面白くて、面白くて。まずは10月、アジアンミーティングお楽しみに。で、ザイは来年必ず呼ぶから、それまで待っててくださ〜い。


写真は打ち上げの席でGOKの近藤さん、ザイ、そしてオレ。