フェスまであと5日

放射能が福島に東日本にふりそそいだ3月、今年はもうスイカを皆で食べる事の出来る夏はこないもんだと思ってました。でも人間ってのは思ったよりタフで、おもったより楽天的に出来ているのかもしれません。僕らは今、福島で皆に送ってもらったスイカを食べながら連日明け方までフェスの準備をしています。


 
福島に入って20日、さまざまなトラブルをのりこえつつ、いくつものイベントやワークショップ、打ち上げもやりつつ、福島や郡山、東京で、スタッフみなががものすごい勢いでうごいております。
福島市内にある事務局や、わたしの父がかつてやっていた電気通信関係の工場を改装した大風呂敷制作工場も、まるで往事の活気がもどったかのように沢山人達が出入りし、作業がつづいています。



ここまでの大きなフェスを開催するは、無論初めてです。ただ初めてだというだけでなく、放射能の拡散被害が起こっている中でのフェスという特殊な状況でのイベントでもあります。
ここでも何度が書いてきましたが、本当に迷いながら、時に泣きながら、しかしただ迷ったりするだけではなく、放射線衛生学の木村真三先生や環境生物科学研究所の協力のもと、会場となる四季の里やあづま球場の線量をしっかりとはかり、また今現在は会場で販売になる食品についてもフェス認定ブースについては線量検査をし、安全に配慮しつつ、泣き寝入りするのではなく、積極的に汚染に対して打って出るというつもりでここまでやってきました。(詳細はサイトを→http://www.pj-fukushima.jp/815fes_attention.html



その結果、今の福島市内に来て、このフェスに参加することで健康被害が出る心配はないと考えて、フェスを開催する決心をしました。でもそれは決して放射能汚染を甘く見てるという意味ではありません。今後起こるであろうセシウムによる森林汚染や海洋汚染、そして食品汚染による内部被曝の問題は、福島だけの問題ではなく、日本が避けて通る事の出来ない大きな問題です。残念ながら僕らはこの問題から逃げる事はできません。だからと言って、絶望していているだけでは、なにも変わりません。放射能汚染の中で、僕らは、被害をださないように、加害者にならないように最大限の注意をはらいながら、新たな日常を獲得していかなくてはならない・・・そんなことを考えながらフェスの運営をしてきました。


僕らは何故大風呂敷を会場に敷くのか。
馬鹿馬鹿しく見えるかもしれませんが、でもこれは本気で、福島からこれ以上セシウムを拡散させない、被害者である福島が加害者にはならないぞという強いメッセージでもあるのです。
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_furo.html



これだけのメンバーがきてくれるのに何故無料で開催出来るのか。
フェスティバルFUKUSHIMA!」は、出演者、スタッフ全員が、福島の今や未来を考える中で手弁当で集まり、参加、制作しているフェスティバルなのです。今回はだれも収益を得ないばかりか、みな自腹で駆けつけて来てくれます。わたしもミチロウさんもなけなしの私財を投げ打ってフェスを作ってきました。入場無料が実現したのもそのためです。
そんな部分も少し考えた上で来ていただけるとうれしいです。




当日は通常のフェスとは違う事が沢山起こると思います。予定にないハプニングもあるかもしれません。
しかも、同時にいろいろなことが様々な場所で起こります。全てを見る事は誰にも出来ません。でもそんな状況をまずは楽しんでください。楽しんだ上で、いろいろと考えてみてください。余力があれば、そこにいる人達と、声をかけあってみてください。福島の人達も、県外の人達も言いたい事、話したい事沢山あるはずです。
そのうえで単に受け身で楽しむだけではなく、積極的に参加してくれれば、なを嬉しいです。
前日14日の午後3時までになんらかの楽器や音の出るものを持って会場に来てくれれば、オーケストラFUKUSHIMA!への参加、可能です。
http://www.pj-fukushima.jp/school_orchestra.html


また当日の朝9時からは四季の里の会場全体の大風呂敷を広げる「福島大風呂敷」プロジェクトもあります。これも会場にいるみなで一緒に大風呂敷を広げられればと思っています。
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_furo.html


音楽解放区の出演者もぎりぎりまで募集してます。
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_kaiho.html



8・15 フェスティバルFUKUSHIMA!
http://www.pj-fukushima.jp/815fes.html
出演者 
オーケストラFUKUSHIMA! (大友良英遠藤ミチロウ坂本龍一芳垣安洋、植村昌弘、ピカ☆、一楽儀光、勝井祐二坂本弘道不破大輔向井秀徳二階堂和美中村仁美、天鼓、他一般公募の出演者多数)
福島群読団2011 / 遠藤賢司 / 和合亮一「詩の礫」(朗読 : 和合亮一/音楽 : 大友良英坂本龍一)/木村真三  / 七尾旅人原田郁子 スペシャルバンド(七尾旅人 × 原田郁子 × 勝井祐二 × U-zhaan × rei harakami × zAk)/ 二階堂和美 / ムーン♀ママ(ピカ☆+坂本弘道)/ 天鼓 / 向井秀徳 / The Camels / ほいどの森 / SKIP ON THE BASS(竹原ピストル+水野雄介) / 静寂(灰野敬二ナスノミツル+一楽儀光)/ De+LAX(宙也+高橋まこと+鈴木正美+Lee)/ プロジェクトMadamguitar! with 会津マスクワイア (長見順+ロケット・マツ+かわいしのぶ+岡地曙裕+会津マスクワイア)/ グループ魂 / 頭脳警察 / 遠藤ミチロウ「ザ・スターリン246」(遠藤ミチロウ山本久土+KenKen+クハラカズユキ)/ 渋さ知らズ 他多数


タイムテーブル
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_time.html



アクセス
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_access.html


開催当日はシャトルバスの運行を行います。
◎運賃無料(お願い/バスご利用に際しましては、プロジェクト運営に対し片道お一人様500円以上のご寄付をお願いします。じゃないと、ものすごい金額を僕らが負う事になってしまうのです、よろしくお願いします)
◎2011年8月15日(月)
〈往路〉JR福島駅西口バスプール>>>あづま運動公園大駐車場(所要30分〜50分)
 【時刻表】08:00 08:30 09:00 09:30 10:00 10:30 11:00 11:30 12:00 13:30 15:00 16:30 18:00※往路最終
〈復路〉あづま運動公園大駐車場>>>
JR福島駅西口バスプール(所要30分〜40分)
 【時刻表】20:30〜満車になり次第、順次運行〜23:30※復路最終
◎ご注意
 シャトルバスは台数に限りがあり、満車の場合ご乗車できない場合もございます。あらかじめご了承願います。



また東京からもバスツアーを運行します。
http://bus.his-j.com/T8.php?jcd=11&dept_area_cd=KT&tour_cd=TK-FTB0213-2