あまちゃんの音楽を選挙公報に使っている政治家の方へ

あまちゃんのテーマ曲を選挙カーが流しているという通報複数もらってますが、私は一切関係ありません。
どれだけの思いで私たちがつくったか、毎朝みながドラマを楽しみにしているという想像力も働かずに流行にのって集票に利用していいと思う程度の想像力の人たちが政治に関わるってどうなんだろう。


最初にこの話を聞いたときに、個人的にメールを出し、理解していただき、政治の広報に使うのをやめてもらいました。これで安心かと思いましたが、その後も音楽使用あとを断ちません。複数の政党?複数の候補者?が使っているようですが、正直全てにお願いすることは個人では不可能です。
政治家を目指すような人は流行の音楽を利用するような選挙活動はやめてほしい、そう強く思っています。



【追記】
みなさんのツイッター等での反響がきかっけとなり、現時点で選挙カーでの使用は止まったようです。ご理解ありがとうございます。


6月15日付け朝日新聞夕刊によると、「作曲家の許可を得ずに使えば著作権法に違反する」という見解をJASRACが出したようです。記事によればJASRAC広報は「選挙活動で音楽が流れれば、作曲家らがその政治家を支持しているととられかねない」と指摘してるそうです。
法的な根拠には様々な考え方があると思いますが、政治活動、あるいは特定の宗教団体の活動での音楽使用は、作者の許可を得た方がいいとわたしは考えてます。音楽家にとっては、自分とは直接関係のない政治活動や宗教活動の音楽としてそれが利用されることは、時に大きな不利益になる可能性があるからです。力のある事務所に所属している作家や歌手であれば、このへんは事務所が配慮し、差し止めを求める事も容易だったりしますが(たとえばアイドル歌手の歌を無許可で選挙カーから流すような例を想像してみればわかりやすいと思います)、わたしのように個人で動いている作家にとっては、全ての事例に対応するのは、さすがに困難です。
将来的にこの辺の法的な整備がされることを願いますが、まずは、選挙等の政治活動で音楽を使う際には、作者および、原盤権を持っているところ(レコード会社等)の許可は必要だという社会的なコンセンサスがとれればいいなと願ってます。
(もちろん、スポーツの応援とか、運動会とか、盆踊りとか、そういうものに使われる事については、その限りではない、というか今まで通り固い事は言わずに自由に使ったらいいとわたしは考えてます。)