サンダルの貴公子コル・フラー
ども〜、メルマガのほうで今コル・フラーについて書いた
「サンダルの貴公子」という文章を配信しました〜。
あとでこっちにもアップします〜。
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え〜と、今日はすごい久しぶりに8時間も寝て、で、起きても
まだ眠いので、1時間ほどまた昼寝。今夕方の7時前ですが
やっと疲れが取れました〜。また今夜はバリバリ作曲です〜。
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昨日書いた車の件、
ワゴン車がみつからない場合、乗用車2台募集になりますので
都合つきそうな方、ぜひお願いします。
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コルがやってるへんな楽器の写真があったのでアップします。
ちなみに今回は、この楽器ではなく、ピアノの内部奏法での
来日です。ピアノのこんな可能性があったのかと驚くと思いますよ〜。
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PITINNでのNEW JAZZ FESで来日するミュージシャンを紹介
するコーナー、今回はピアニスト「コル・フラー」です。
『サンダル履きの内部奏法の貴公子 コル・フラー』
コル・フラーはとっても変わっている。とてもいい男なのに、
なぜかいつ会ってもサンダル履きなのだ。しかもそのままス
テージにも出る。日本ではまったく無名のコルだけれど、わ
たしは彼の演奏が、本当に大好きで、もう何年も前から機会
があったら呼んで彼のギグを企画したいとずっと思っていた。
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彼とはじめて会ったのは数年前ロッテルダムでジョン・ローズ
がやったフェスのときだ。異形のヴァイオリンプレイヤー
ばかりを集めたこのフェスで彼が演奏したのは、なぞの
足踏みミシンそっくりの形をした楽器で、ちょうどミシンに
あたる部分にヴァイオリンのようなものがついていて、
足踏みをするとギコギコと弦をこする音がする。なんじゃ
こいつ!・・・と思ったのが初日。で2日目彼は、普通に
ピアノの前にすわっていて、なんだ弦じゃないじゃん・・・
と思ったのもつかの間、彼はピアノの鍵盤はほとんど弾かず
中のピアノの弦だけをいろいろな方法を駆使して演奏しだし
たのだ。今までもピアノの内部奏法はさんざん見てきたけど
このときほど「あ〜、ピアノは弦楽器なんだ〜」って思った
ことはなかった。しかも素晴らしく美しい演奏だったのだ。
それはちょうどたとえるなら、まるでクリスタルガラスが
音をたてているような透明感と、太い金属弦がぎりぎりと
軋む音が同居するような、まさに、私好みの演奏だったのだ。
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その後彼とは1年に1回くらい、いろいろなところで会った。
アデレード、アムステルダム、ケルン、、シドニー・・・
いつもサンダル履きで、ひょっこりコンサート会場に現れ
る。まったく気負いのないそのいでたちがオレは大好き
だ。なぜか彼に会うといつも思い出すのは、70年代初頭の
ちばてつやの短編漫画「蛍ミナコ」にでてくる放浪の大学
生・・・ってこんなこと書いてもだれも知りませんよね。
わたしですら、少年マガジンでリアルタイムで読んで以来
読んでないし・・・。でも飾らないけど、さわやかな感じ
が似てるんですよね〜。
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で、昨年久々に彼のピアノの演奏をケルンで聴いた。いや
素晴らしかった。ギターでヴァイオリンのような音を出し
たい時に使うイーボウという弦にあてる小さい道具をピア
ノの弦にあてて、それも1つや2つじゃなくて、沢山、で、
まるで魔法のような響きで会場をいっぱいにしていた。
こんな素晴らしい演奏家が日本ではほとんど無名ってのは
どういうわけだ。いや日本だけでなく、欧米でもミュージ
シャンの間だけでその素晴らしさを噂されるような、一般
的にはあまり知られていないタイプの音楽家なのかもしれ
ない。
CDだとハン・ベニンクと一緒にやってるやつとかDJ-COR
名義のターンテーブルやエレクトロニクスをやってる作品
もあるけれど、あの独特の世界のピアノソロのリリースは
ないのだろうか。
彼もまた、ひとつのことだけでは飽き足らなくて、いろい
ろなことをやってしまうなミュージシャンなのかも知れな
い。今回呼ぶ海外のミュージシャンはそういったタイプ
ばかりだ。
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ところで、彼はいったいどこに住んでる人間なんだろう?
いつもEメールでつながっていたし、世界中で会うもんだ
からから、考えたことがなかった。
アムスとシドニーをいったりきたりしているのは知っている
のだけれど、案外彼はどこにも住んでなくて、あのピアノ
の響きのように、ふわ〜っと、世界中のどこにでも現れて
は消える別世界の貴公子なのかもしれない。いつもサンダル
履きなのは、きっと身軽に空間移動するためだ。
20日は初来日、初日本公演、あの独特の世界お見逃しなく。
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(注)タイトル「サンダル履きの貴公子」ですが、さすがに
今回の東京は寒いのでサンダル履きではないかも・・・。
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1月19日(水)〜23日(日)
OTOMO YOSHIHIDE's NEW JAZZ FESTIVAL
新宿PITINN 電話 03-3354-2024
http://www.pit-inn.com/
20、21日の席はまだ余裕ありますので、座って聴きたい方は
お早目の予約をおすすめします。19、22,23日もまだチケット
ありますのでご心配なく。ただしラスト2日に関しては、早め
の予約をお勧めします。