週末は京都で

otomojamjam2005-02-09

「聴く」ということを徹底して考えていくようなレクチャーをします。
音楽だけではなく、生きていくうえで僕等の「耳」は
なにをしているのか?  これをサウンドスケープ的な話ではなく
また聴取や耳の科学的な分析でもなく、もう少し具体的に
わたしのやっている仕事である音楽や映画の現場にひきよせながら
わかりやすく解明していこうと思っています。


僕等はいったい耳をつかって、なにを聴いているのか、聴くって
なんなのか、音楽とかノイズとか静寂とかってなんなのかを
1回目は「ノイズ」2回目が「聴取」、3回目は「映画」
というキーワードを設定して、実例や簡単なワークショップも一部含みながら検証していく予定です。
1回目の「ノイズ」は、単にノイズミュージックのことではなく
人はノイズをどう規定してきたかということに始まり
ノイズの本質に、しいては人は音をどうしてノイズやそうでないものに
カテゴライズするのかということにせまります。
2回目は実際の聴力検査のようなこともしながら
人間は耳を使ってなにをしているのかを、考えていきます。
耳のもつフジギな能力、様々の音の聞こえ方を、実際に皆で
音をだしたりしながら(楽器をいくつか持っていきますので
みなでわたしの簡単な曲を演奏したりします)見ていきます。
そして3回目は実際にわたしが関わった映画の実例を
だしながら映画についているあらゆる音(それは驚くべきことに
ことこまかにあとで加工編集されているのですが、実際には自然の
音に聞こえるようにつくられています)を検証し、ぼくらの
耳のありかたを考えていきます。映画の音って本当によく出来ていて
調べれば調べるほど、もう宝の宝庫とでもいえるくらい
面白いんですよ〜。


そんなわけで、音楽にかかわるかただけではなく
まったく音楽のことを知らない方でも、十分にわかりやすい
ようにやっていきますので、興味あるかたは
ぜひご参加ください。この3日間を含む、ことし京都で
やる講義や対談の内容はおそらく来年くらいには
本になる予定です。なので講義中のみなさんの予期せぬ
質問も大歓迎です。わたしをどんどん困らせてください。
そのほうが講義、しいては本のほうもきっと面白く深くなりますから。


ちなみに当日会場で2月20日に発売になる
わたしの初ギターソロアルバム「ギターソロ」の
先行予約受付をします。
予約をしてくださった方先着30名には、その場で
これまでわたしが参加してきたコンピ等のCD数種の
中からお好きな1枚を差し上げます。
それから毎回レクチャーの最後に
shin-bi」をはじめた友人田村さんへの開店祝いもかねて
アコギのショートライブもやる予定で〜す。


shin-biシリーズ・ワークショップ “感覚を拡げる”1 〜聴くことの自由〜』
講師:大友良英
会場 shin-bi
  京都市下京区四条烏丸の商業ビル「COCON(ここん)烏丸」内
   http://www.kyoto-seika.ac.jp/shin-bi/
   http://www.shin-bi.jp

1回目「ノイズ」2月12日(土)午後4時〜6時
2回目「聴取」2月13日(日)午後2時〜4時、
3回目「映画」2月13日(日)4時30分〜6時30分

■申込方法
受講料 3回通し6,000円、1回:2,500円
E-mail、はがき、FAXまたはshin-biにある申込み用紙に、受講講座名・ 氏名・郵便番号・住所・電話番号・FAX番号を記入し、お申し込みください。
申込先・問い合わせ:京都精華大学 shin-bi
〒600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F
電話・ファックス:075-352-0844 / one-g-turn@leto.eonet.ne.jp)
折り返し「仮受付証」発行します。指定口座に受講料をご入金下さい。
入金をもって正式なお申し込みとし、「受講証」を発行します。
その他受け付けは申し込み先着順とさせていただきます。


ちなみに1回目の講義の前には栗コーダーカルテットの演奏もあります。

ということで週末は京都でお会いしましょう。



今日はこれから埼玉の奥のほうに、マルチスピーカーシステム
を使ったリハーサルに行ってきま〜す。