ONJOミックス

７時間半、よく寝た〜。体調かなり復活。
これからONJOのミックスに行ってきます〜。

で、さっき（朝４時）ミックスを終えて、オレはとぼとぼ歩いて帰宅、プロデューサーの沼田くんはタクシーで帰宅。もう自画自賛みたいになって恐縮ですが、これ、やっぱすごくいいアルバムになりそう。コルとマツがあまりにもすごくて、何度ものけぞりながらミックスしました。石川高さんやカヒミ・カリィさんも素晴らしくてほんと美しい。ほかにもみんなすばらしくいい演奏をしてくれています。今回の録音で一番変化したのは津上研太かもしれません。なにしろ言うことをきかない欧州即興ミュージシャンにはさまれ唯一ストラクチャーを守る立場に居たのは彼ですから。今日はベースの水谷浩章君もきてくれて、ホーン関係のミックスはより豊かになりました。彼がホーンアレンジをしカヒミさんが歌った「Lost in the Rain」は、多分今まで誰もやらなかったような歌と音響の関係で出来上がっていて、これだけでもこのアルバムを出す意味あるなあ・・・なんて思ってます。水谷くんの作った機能和声の世界と石川さんの笙や高良さんのヴァイブラフォン、SachikoMのサイン波やコルのピアノ内部奏法が生み出す独特の音響世界がグラデーション的に溶け合って声の響きとともに、独特の、今までに聴いたことのないような世界を生み出しています。それから実はまだ発表できませんが意外なゲストによる意外な音楽もさらにはいる予定。その録音も今週行います。

もうひとつとっても大切なニュース。カヒミ・カリィさんが今回のアルバム参加を期にメンバーとしてONJEに正式参加、アルバム発売を記念しての５月からの欧州ツアーにも同行してくれることになりました。東京では６月末にレコ発ライブをやる予定。その前に３月３日NHKFMライブビートの公開録音もあります〜http://www.nhk.or.jp/livebeat/index_kanran.html

それからもうひとつ、これも大切なニュース。はじめてのギターソロアルバム、その名も文字通り『Guitar Solo』が今日出来てきました。嬉しい。2月20日の店頭発売に無事間に合いました。沼田くんご苦労さん。カバーも最高で、なんだか見ているだけでいとおしくなるくらい。デザイナーの佐々木暁さん、さんきゅ。カバーには穴があいていて、この穴からてんとう虫が見えるようになっています。なぜてんとう虫かはアルバムの中のライナーノートを読んでみてください。
ここにはいっているのは、いろいろな事情で、一時ギタリストたることをあきらめた人間が、映画音楽や友人達のちからをかりで、もう一度ギターを演奏するまでに至った過程を納めたようなアルバムでもあります。現にこの10年間、わたしは2度ほどスタジオにはいってギターソロを録音しているのですが、いずれも出す気にならずお蔵にしてしまいました。今回やっと出す気になったのは、ひとつにはやはりプロデューサーの沼田くんの情熱と愛情、そしてなによりもONJEのメンバー、特に菊地成孔や芳垣安洋がオレをおだてなかったらここまでギターを弾くことはなかったんじゃないかなって思ってます。自分でも自分がうまいギタリストだとはまったく、これっぽっちも思っていませんが、でも自分の音楽を等身大で演奏できる唯一のギタリストは自分しかいないのも事実ですし、そんなわけで、やっと、本当にやっと、出す気になりました。内容は昨年１０月PITINNでやったアコギによるサントラやジャズの静かでメロディアスな演奏と、エレクトリックギターによる爆音の即興、そしてエレクトリックギターをアンプに直結してスタジオ録音したエリントンナンバーが納められています。あえてこまかいエディットとかはせずに、PITINNの空調の音やそのほかのノイズもそのまま生かして、ほぼ演奏したままを納めました。やっとすっと立っていられるようななった感じかな。レコ発ライブは2月19日オフサイトで。ここでCD先行発売します。内容はオフサイトですので無論弱音のアコギソロを、あ、オフサイト4月いっぱいでなくなりますからね。なくなる前に、いったいどんな場所で杉本拓やSachikoM、秋山徹次や中村としまるがあんな独自の世界に類例のない音楽をはじめたのか、若い人たちはその目でみておくといいと思いますよ〜。それからPITINNでのギターソロのレコ発は6月19日。こちらはアコギ、エレクトリックギター両方やります。そうそう3月10日渋谷ネストでもレッドクレヨラの対バンでアコギソロやる予定です〜。
http://www.doubtmusic.com/new.html

ところで今日のターンテーブルはてんとう虫型。ふたをしめるとてんとう虫になります
なんか長くなってしまいました〜。もう7時だ。疲れたんで寝ます〜。おやすみなさ〜い。