いよいよ明日オープニング

otomojamjam2005-07-07

今は7月7日の午後4時すぎ。外はすごい雷とにわか雨。昔は雷雨があると梅雨明けと相場が決まっていたんだけど、近頃は京都も東京も亜熱帯のような気候だからなあ。


今日は鍵盤ハーモニカの野村誠くんお勧めの定食屋さんに行って田村さん、吉田屋女将とお昼をたべたあと、Shin-biギャラリーに戻って音響工作開始。各ターンテーブルの音については昨日調整しているので、あとは会場にどうセッティングしていくか。だいたいの見取り図を作ったあとは、ギャラリーの田村、山崎両氏の腕の見せ所。今目の前で電動ドリルを使って棚を作ったりしつつ着々とセッティングが進んでおります。
推定年齢30〜55歳のターンテーブル達。みな現役を退いて20年以上、どれもこれもガタがきているけれど、どうしてどうして、このガタの来具合すらポジティブな要素なのだ。中年、初老のみなさん、これからっすよ。軋む音、擦れる音、ハウリング、どこかから漏れてしまうノイズ、モーターのカタカタ言う音、そして本来持っているチープなアナログならではの少し歪んだ懐かしい音色。音もだけれど、見た目もいいですよ〜。
今準備真っ最中の飴屋さんのエキジビジョンも消失がテーマですが、今回別にリンクするつもりはなかったのですが、わたしのほうもタイトルは「without records」、レコードプレーヤーなのに、レコードが欠落しています。それは文字通りアナログレコードを使わない・・・という意味もなりますが、レコード(記録)された媒体の欠落の意味もあると同時に、でも媒体の記録がなくても、逆にプレーヤーという機械自体の持つ記憶や、そこから出てくるノイズというものが、記憶というものから逃げることは出来ないのだ・・・という意味も結果的には露出してしまうことになります。ま、そんな理屈はおいておいても、この退役軍人達からこぼれ出るノイズは実に豊かで美しいです。


そうそう昨日、一昨日の日記で紹介の天才吉田青年は、徹夜で電源部分のコントローラーを製作中。頑張れ天才。


おとおい書きました19セット限定のアナログレコードと展示ターンテーブルの販売、価格はターンテーブルの種類によって18000円〜5万円に決定しました。若い人には高いだろうな・・・って思うのですが、原価から考えて、美術界の相場でいくとこのくらいがぎりぎりの値段設定です。アナロクに関しては、同じ内容がCDやアナログになることは今後当面ありません。見本やテストプレス盤もなしの完全19枚限定です。販売の詳細については会場にて発表いたします。


会期中、ターンテーブル人気投票も致します。一番人気のターンテーブルに投票してくれた人の中から抽選で1台朝日ソノラマ8盤専用ポータブルプレイヤーEBPO1-IRをプレゼント。会場に備え付けの応募用紙で投票ください。


オープニングは明日8日。間に合うのか天才吉田青年。
あさって9日のライブは今回展示の中から何品かと、あとはいつもつかっているテク二クスのターンテーブルを使って微弱音から爆音まで、レコードを一切つかわないターンテーブルの演奏を行います。そちらのほうもぜひお越しください。
詳細はhttp://dp52062035.lolipop.jp/modules/wordpress3/index.php?p=11


今日の写真の品も展示品です〜。