ユトレヒト 休日

otomojamjam2005-10-15

10月16日、今日は2時までぐっすり寝て、で、コルお勧めのオールゴール博物館へ。改装中で、ちいさくなっていたけど、いいもの沢山みれました。
100年以上前の高級オルゴールの生音ってとろけるように優美なんですよね。うっとりします。ほかにも自動ストリートオルガン、自動ピアノ+バイオリンみたいな変わったのもあってずっと見てたいくらい。音もですが、その機械仕掛けが、電気屋の息子として育ったわたしのココロをくすぐるのよ。
オルゴールって言うと小さいものを想像するけど、レコードが生まれる前は、唯一の音楽再生装置として、オルゴールをはじめとした自動演奏装置、いいろいろなバリエーションがあったのです。
オルゴール博物館は日本にもいくつかあって、たしか河口湖だったかにあるやつが、もすごい規模で感動します。ほかにも、どこだかわすれたけど、山の温泉があるようなところのオルゴール博物館にもいったことがある。とにかく自動演奏、どんなジャンルであれ本当に面白い。

今日見た中で特に感動したのは、自動バイオリンの、まるでシンセのような、人間では出せない不思議な音色やリズムと、そしてトラックほどの大きさの巨大なビッグバンドのような音のする1941年ベルギー製の自動ダンス音楽演奏装置。音楽は欧州のスイングのような内容で、ドラムからベース、サックスや弦、オルガンのような音を出しながら、ネオンも光るのです。1941年といえばもうSP盤が普及していたときだけど、この音量は当時はでなかっただろうなあ。
そしてなによりも作られた年代に注目。1941年のベルギーですよ。これって大戦の最中じゃないかな。ドイツ軍が侵攻したりしている最中に、こんな優美でセクシーなものを作る職人達がいて、それを莫大な金額で購入するダンスクラブがあったって事実。よく「戦争」の反対語として「平和」って言葉が使われるけど、様々な最新メカ(しかも見た目かっこよかったりするメカ)を使って人を大量に殺すことの反対、対極にあるのは、おしゃれでセクシーな最新メカで演奏される音楽なんじゃないかって思うわけです。そんなことを考えていたら、このネオンビカビカの41年製巨大自動演奏装置にとっても感動してしまいました。




とまあ、ここまではよかったんですが・・・。



そのあと中華を食っていたら、急に熱っぽくなって、また喉がはれてきてしまって、結局はずっと部屋で「頭いて〜」とうなりながら、一人汗かいてねておりました。
情けない。
休日になると頭痛ってパターンここんとこ多いなあ。