ギターソロ@リスボン

otomojamjam2006-08-03

ビジネスクラスのあとはリスボンの4星ホテルの大きな部屋に泊まっております。47歳だもん、貧乏神の采配にもたまにはこういう待遇もありってことで。こちらの天気は快晴。日中は30度前後、よるは20度前後。からっと乾いた素晴らしい気候。
しっかし、今回の時差ぼけはひどいなあ。3時間くらい寝ると目がさえてしまう。先月のデンマークの時差ぼけをなおさないまま、こっちに来ちゃったせいかな。



さて、昨夜はリスボンダウンタウンにあるジャズ専門のCD屋の特設会場でギターソロ。超満員で100人くらいきてくれた。演奏後は昨年暮れにNYで共演したコントラバスマルガリータ・ガルシアが挨拶に。そうそう彼女の実家はリスボンだった。ちょうど里帰り中らしい。彼女は昨年NYで共演した中でも、わたしのもっともお気に入りの即興演奏家。いつか日本にもきてくれるといいなあ。
他にも今日共演するギターのニルス・クラインや、12年ぶりに会うアンドレア・パーキンス(ジーナ・パーキンスの従姉妹)、トーマス・レンなんかもきてくれる。演奏後は旧友、地元即興界の重鎮でもあるヴァイオリンのカルロス・ジンガロ等と庶民的なポルトガル料理の店へ。名物の鴨ライスやら生ハムなんかをぼうばりながら、近況報告やら、ここには書けないような裏話やら昔話で深夜までもりあがる。



今回リスボンに来るのは3度目。前回は2004年マツ・グスタフソンを迎えたONJQできていて、このときのコンサートが現時点ではクインテットでのラストライブ。で、このライブ盤がちょうど昨日ポルトガルのレーベルcleen feedから発売になった。タイトルは『ONJQ Live in Lisbon』。で、ジャケはなんと、こともあろうに、なぜか日本のどこかにある「リスボン」という名前の洋食屋さんの写真。どっから見つけてきたんだ、この写真? これじゃ、洋食屋さんでやったライブ盤みたい(笑。 おまけに欧州盤にありがちなカタカナがふんだんに使われたデザインで、なんというか一時はやった海外製の駄目な日本語Tシャツみたいなかんじ・・・とまあ、ONJQのキャラとはだいぶ違うジャケですが、音のほうはGOKの近藤さんのMIX(1曲目だけわたしのMIX)で、演奏、内容、へんなジャケともに気に入っております。そのうち日本にも輸入されてくると思いますのでお楽しみに。
これを聴いていたらまたクインテットもやりたくなってきた。





緊急の告知です。帰国翌日に急遽、吉祥寺でミニライブをやることになりました。『闇打つ心臓』の上映にあわせたイベントで、わたしはギターソロで映画のいテーマの変奏曲を演奏予定。映画まだ見てない方、ぜひぜひお出かけください。


8/7(月)長崎俊一監督、大友良英対談&ミニライブ と『闇打つ心臓』の上映
時間:21:00
料金(当日のみ):一般¥1500 学生¥1300 シニア¥1000

場所:吉祥寺バウスシアター tel.0422-22-3555 
http//www.baustheater.com
http://www.baustheater.com/yamiutu.htm




今日のギターの写真も同じくイタリアEKO社60年代製。これたしかG-Loveが使ってるやつじゃなかろうか。ボディが木じゃないように見える不思議なギター。この会社のやつは色もデザインも秀逸。現物は一度も見たことないんだけど、こういうのたまには弾いてみたい。
ところで、今これを書きながら聴いているのは1970年前後の六文銭やら堺正章奥村チヨやら、デビュー当時の小林麻美やら、エレベが本格的に歌謡曲に入ってきたころものもの。このへんのピックでベースが弾かれているあたりのサウンドも味わい深くて面白い。




さて今日は1年ぶりのROVAオーケストラでのエレクトリックアセンション。Rovaサクスフォンカルテットを中心に十数名のそうそうたるメンバーでコルトレーンアセンションを演奏する。会場は2004年にONJQで演奏した野外ホール。天気がいいと非常に気持ちがいい会場。これからリハに行って参ります。