北海道の数日間はココロ温まる素敵なひと時でした

otomojamjam2006-09-12

いつものことながら、北海道は人も食べ物も、街も全部いい感じでございます。



十番勝負北海道ツアー、釧路のジスイズ、札幌くう、小樽文学館の各会場にご来場のみなさん、各会場の主催やスタッフのみなさん、全体のコーディネートをしてくださったNMAの沼山さん、ありがとうございました。
沼山さんとは20年来のお付き合い。オレがまったくの無名だったころからコンサートを企画してくれた人。


釧路では久々にマスターの小林さんとお話できて、いろいろな方を紹介していただいて。そんな中に、いつもわたしのライブに来ていた札幌の大学でオーボエを勉強中の広瀬修平がいて、彼には釧路、札幌でゲスト参加してもらいました。演奏したのは、たまたまギターケースに残っていた中村八大の「夢であいましょう」と「どこかで」。広瀬くんさんきゅ。






さて、札幌で沼山さん夫妻ににつれていってもらった十蘭堂というバーでの出来事。お店には「渚にて」が流れている。
マスター「大友さん 15年前、うちにきてるんですよ」
オレ「え、え、そんな前からこの店あるの」
マスター「いやいや、店じゃなくて、僕のアパートにきてるんです」
オレ「え? え? え?」


で、いろいろ話をしていたら思い出した、思い出した。15年くらい前の話。
あるとき友人から電話がかかってきて、吉祥寺に面白いとこがあるから行こうってことになり、オレはてっきりバーかなにかだとおもっていたら、なんとただの木造のアパートの誰かの部屋。しかもそこには、いかにもバンドって感じの20代前半の男女が数名、いや十名以上いたかも。みなでポテチかなんかをパリパリやりながらビールやら焼酎を飲んでいる。しかも全員北海道からの上京組。当時まだ30になったばかりのオレも、ほとんど知らない人たちにかこまれて朝までわいわい飲んだのを確かに覚えている。当時は多少は飲めたのだ。で、このときのそのアパートの持ち主がコイソさんだったのだ。忘れもしない。今度ライブをやる吉祥寺の弁天湯のすぐ近くの木造アパートの1階。夢のような遠い昔の素敵な記憶だ。
なんでも当時札幌から出てきたバンドの連中がコイソさんのアパートに居候していて、最盛期には10人くらい転がり込んでいたらしい。オレも当時は結構暇だったし、まだ食えなくてバイトしながら活動していた頃で、住んでたアパートも雨漏りのひどい古い木造。ここにもよく友達がきていて、似たような生活をしていた。




そのコイソさんがレーベルをはじめた。第一弾がギターとドラムの札幌の女の子2人組のユニット「角煮」。
これが予想に反して、ものすごく面白いのよ。円盤でやるべき・・・なんて言ったら、もうとっくに円盤でやってるそうで、う〜〜ん、さすが田口さん、目が早い。で、あふりらんぽと対バンしたら・・・なんて言ったら、それももうやってるそうで。みんな早い。早すぎる。
実は札幌で演奏したアコギは角煮のお父さんの持ち物らしい。そんなわけで、角煮にはお世話になりました。ありがとう。
もうじきこのCD発売だそうで、しかもこのレコ発ライブ、見たい人は全員行き先不明のバスに拉致られて、どこか山の中の小屋に行って見ることになるそう。行ってみたい。
http://park19.wakwak.com/~zariganiya/jurandou/live/060917.html





日中は札幌の北区にある「楽音 OTOGAKU」というレコ屋へ。ここのCD棚も充実していて、びっくり。おもわずお金使ってしまった。おまけに雑貨の中に古いトイピアノがあって、これも購入。このピアノはさっそく小樽の公演で使わせてもらいました。






そうそう、十蘭堂でほんとうにひさびさにONJEのDREAMSを聴いた。戸川純PHEWが歌ってるCD。これが、もう自分のアルバムとは思えないくらいいいのよ。
出たときあんま評判にならなかったけど、ぜひぜひ聴いてやってください。TZADIKから出ております。






来年あたり出来ることならONJOで北海道に行きたい。交通費を考えただけでも、海外行くよりハードル高そうだけどね。





写真はYAMAHA1966年製のSG3