シンガポール午前3時 ホテルの13階の部屋から

otomojamjam2007-09-11

ソウルのホテルを朝8時に出て、成田で4時間、その後7時間かけてシンガポールへ。一日中飛行機の中にいたセプテンバーイレブン。
市中心部のホテルに到着したのは、こちらの時間で深夜12時半。



ソウルでは9月9日に坡州市のアート村でライブ。ソウル勢の即興演奏も、ジムのひさびさの歌も含むギターソロも、カヒミさんのセットも、そして多分わたしのソロも、どれも素晴らしい演奏でした。この日会場にいた2〜300人のお客さん(多くはソウルからきた若い人たち)はラッキーだったんじゃないかな。
主催は即興演奏家リュウ・ハンキル。カン・テファン、パク・ジェチュンといったソウル即興演奏の第一、第二世代を経て、この数年ソウル在住の佐藤行衛さんを中心にチェ・ジュニョン、ホン・チュルキ、リュウ・ハンキル、ジン・サンテ、ジョー・フォスター、ハンジュ、イッタ・・・といった20代、30代を中心にした世代が作ってきた名付けようもない音楽シーンが、いよいよ本格的に根付いてきているなあというかんじ。今回あったやつらも、みなものすごいやる気で、手弁当で演奏の機会をつくり様々な企画を継続してる。日本のマルキドさんも本格的にソウルに移住してきているらしい。
例によって、打ち上げはハングル、英語、日本語のちゃんぽん。昨年、一昨年に行ったときも書いたと思うけど、いつもこの多言語の打ち上げを見ていると、ソウルのシーンも本当に変わってきたなあ・・・って思うのであります。素晴らしい。しかし、韓国勢の即興演奏は本当に素晴らしかった。近年、僕等の周りの即興演奏を、音響的即興・・・といった言い方でくくる習慣があるけど(その責任は、例によってオレにもあるのだけど)、音響的とか、即興とかいう言葉の重力が、どれだけ音楽の可能性をせばめてしまうか・・・。(このへんへの危機感から「三太」がはじまているのはものすごく理解できる)いずれにしろ、そういった言葉の色眼鏡をはずして、彼等のやってることをいろいろな角度から聴いてみると、もっとずっと広い可能性の裾野が聴こえてくる気がしている。2005年にPITINNでやったアジアンフェス(その様子はONJOのライブCDにもはいってます)のときに見え隠れしていたごつごつした原石みたいなものが、いよいよ輝いてきてるような印象。その無骨な質感はわたしの好むところ。面白い。本当に面白い。

写真は新村での多言語ちゃんぽん打ち上げ、かならずしも国籍と言語が一致してないのが素晴らしい。左からジムさん、カヒミさん、ハンキルさん、DVDの山口さん、GOKSOUNDの近藤さん


さて明日、ってかもう今日からシンガポールでアジア各国からのミュージシャンとコラボレーション。楽しみです。


こっちの写真は到着早々深夜1時半、ホテルのとなりの屋台でひとり叉焼飯を。香港の叉焼飯と違い、ライスは鳥だしで、タイ風のソースかかるくかかっていて香菜がそえてある。
現在の気温は27度。熱帯夜だけど、夏好きのオレにはたまらない。