リュブリアナ午前9時半

otomojamjam2007-11-15

めずらしく早起きです。毎朝目覚ましなしで8時半には起きます(自慢!  深夜1時過ぎると眠くなります(自慢! って、まあ時差ぼけしてるだけですが。久々のロングフライトはちと疲れましたが、元気でやってます。実は日本をでるときに毎冬恒例の扁桃腺がかなりはれていて、発熱を心配したけれど、いまのところ大丈夫。
こっちは深夜雪が降ったみたいで、窓の桟にうっすら雪が残っています。き〜んとくる寒さ。冬の格好をするのは久々。東京を発つ前、前の冬に自分がどんな服を着ていたのか思い出せなかった。もうろくしてきてるんですねえ、オレの脳みそ。



スロベニアの首都リュブリアナは2年ぶり。前回はFilemantとONJOの公演。今回は宇波拓とのDUOとレクチャーをやるため。宇波くんとは実質初のDUO。先日のリュウ・ハンキル来日時の中村としまるとの久々の共演もそうだったけど、いわゆる音響といわれるような演奏をなぞることもなく、今の自分自身の問題意識に向き合った即興演奏が出来て、非常に面白かった。こまかい内容は、共演の宇波拓日記にもでております→http://d.hatena.ne.jp/hibarimusic/20071115



レクチャーは、極めて個人史的な視点で語られた東京のフリージャズ史と60年代のテレビや映画の音楽について。60分しかなくて、言いたいことの半分も言えなかったけど、まあ、仕方ない。阿部薫高柳昌行山下洋輔の音源を流したけど、このへんは会場に来ている人は、さすがに押さえている人が多かったようだ。むしろ驚きで迎えられたのは山下毅雄ジャイアントロボのサントラの中にある、まるでセシル・テイラーにフレッド・フリスがはいってるかのような1967〜8年の劇伴トラック。これはさすがに誰もしらなかったらしく、終わった後いろいろと質問された。日本のフリージャズの公式に残ってる最初の録音は1969年の富樫雅彦「We Now Create」とされているが、映画やテレビのサントラをチェックすると、それ以前、1960年代以降のサントラには、すでにフリージャズといえるような、あるいは、それ以上に風変わりな音楽を少なからず発見できる。僕等の世代は、そういうものを意識せずに聴いて来ている・・・という話。このへんのことはユリイカの「戦後ジャズ特集」でも書いたけど、あらためて、現在大物編集者S氏のもとで作業がすすんでる来年河出書房から出るであろうわたしの本にもこのことは載せる予定。



今日はリュブリアナで1日オフ。写真は名物馬肉のグーラーシュと、サウンドチェック後のライブ会場。中央は同じ日にレクチャーをやったデビッド・トゥープの席。実は本番前、リハのときに、宇波くんがマンドリン、わたしがギター、トゥープが口笛でわたしのサントラナンバー(「ごめん」とか「青い凧」とか)をやったのだけど、これが至極面白かった。宇波くんとは11月30日にONESTでのDVDのレコ発でも一緒だけど、こんなのをやるのもいいかも。


そうそう、サントラといえば、高円寺の「GALLERY 45-8」でやるわたしの15人限定サントラライブの応募締め切りあさってで〜す。で、これにあわせてサントラの譜面展示もやりますが、展示期間、当初12月1〜2日の2日間だったのが、延長というか、開催が前倒しになって前の週の11月24日(土)、25日(日)にも見れることになりました。こちらの入場は無料です。詳細はサイトのほうを→http://d.hatena.ne.jp/gallery458/