復活? カナダのホテルは暖房はいってます

otomojamjam2008-05-20

ご心配おかけしました。30時間ホテルで眠り続け深津・・・じゃない復活です(多分。
ものすごく楽しみにしてたヴィクトリアヴィルフェスのタニ・タバルの入ってるロスコー・ミッチェル・プロジェクトも、なんと30年ぶりのリユニオン、アートベーアズ・ソングスも全部あきらめて寝まくりました。扁桃腺がはれてかなりの高熱たっだので。でも、本番の朝、目覚めてみるとなんとか平熱に。で、ステージをこなして汗をかいたら、すっかりもとにもどりました(多分。

え〜と、わざわざここに来たのは、マルタン・テトロとルネ・ルシエとのトリオをやるためです。たった1本のために、マルセイユから60時間もかけて来て、で、これから20時間かけて東京に戻るわけです。発熱までして。フェスにでている他のミュージシャンにクレージー呼ばわりされましたが、自分でもそう思います。アホです。でもいいのです。無二の親友マルタンからの誘いですから。みんなからは、なんでアメリカやカナダで他にギグとらないんだと、お前ならいくらでも取れるだろう・・・とまたアホ扱いされましたが、別にやりたくないもん。たのまれて納得いけばやるけど、自分からこれ以上仕事なんていれたくないもん。そういうのもう疲れちゃったもん。アホで充分。


ケベックの重鎮マルタン、ルネとのトリオは、これだけのためにわざわざカナダに来た甲斐があったぞって言える内容でした。面白かった。3人合わせて150歳、なんのスタイルでもなく、それぞれがそれぞれであるってだけの、かつ歴戦の戦友同士の融通無碍な、かつ一触即発の即興演奏って感じでした。90年代だったら、この3人でこんなに楽しくはできなかっただろうなあ。年齢を重ねるのは悪いことじゃないなって思える演奏。


さて、日本にもどると、22日は早速吉祥寺バウスシアターで19:30から爆音映画祭須川善行と映画の音について話します。http://www.bakuon-bb.net/event.php

さらに、23日から26日までは京都、滋賀、三重、埼玉と4ヶ所でカン・テーファン、田中泯高橋悠治さんらと。今度は総計年齢が150歳どころではない大先輩たちとです。これもすごい楽しみ。ってか必見です。http://www.geocities.jp/go4block/KTH.html



で、6月3日、これも必見です。場所は新宿PITINN。北里義之の本「サウンドアナトミア」の出版記念イベントの中で吉増剛造さん朗読による「死人」を 吉田アミのヴォイスとわたくし大友良英のギターでやります。この日の内容は、全て北里氏の希望にそって組まれていて、ほかにもSachiko M巻上公一のセット、中村としまると巻上公一それにわたしのセット、さらに北里義之と大谷能生の対談も予定されています。いろいろな意味で歴史的なイベントになると思います。これについては、帰国後にまた詳しくかきます。


というわけで帰国後もツアーはつづくのだ。




ところで今はモントリオールの空港近くのホテル。外はこの時期とは思えぬ寒さで、部屋には暖房がはいってます。まわりは、もうなんもないところで、レストランはホテルのとなりにあるステーキ屋のみ。病み上がりにステーキはきついなあ・・・と思いつつも選択肢ないので、仕方なく、ここで一番小さいローストリブを。小さいといっても10オンス・・・300g近くもある。なかなか美味かったけど、でもいくらなんでも食いきれないっす。ってか、食い疲れ。なんかホテルにもどってきたら、また熱っぽいし。う〜〜ん、治ったように思ったのはステージでハイになってただけかな。やばいやばい。これから20時間もかかる道程、耐えられるのか。


上の写真は、ヴィクトリアヴィルの街をゆくマルタンとルネ。
下は、マルセイユモンテビデオでの幽閉者のわたしの変則的なセットと、同じくモンテビデオ最終日、これからみなで飛行場に向かうところ。