大友良英生誕半世紀記念ライヴと映画「KIKOE」

otomojamjam2009-07-22

原宿VACNTの《withoiut records》につづいて 浅草橋パラボラカ・ビスの《Filament/4 speakers》 《Sachiko M/I'm Here.. departures..》 と『ENSEMBLES 09』展の3作品無事にオープンいたしました。どちらの展示も500円のワンコインで入場できます。会期中にぜひぜひ現場で体験ください。


なを7月26日にはパラボラカ・ビスのFilament/4 speakers展示会場にてさらに4台スピーカーを加えての東京では久しぶりになるFialmentのライブです。50人限定。これも現場で皮膚を使って体験するライブ、かなり極端なところまでいくと思います。
http://www.yaso-peyotl.com/



でもってついに7月25日からはじまります、不肖わたくしのドキュメンタリー「KIKOE」。
ロッテルダムをはじめとした各地の映画祭で評判を得ていながら、岩井監督自らが自腹でチラシやパンフまでつくり、東京以降の今後の上映はすべて彼一人でやる・・・という涙ぐましい形態での自爆上映・・・じゃなくて自主上映です。上映初日のユーロスペースはわたしも舞台挨拶にかけつけます。ぜひぜひ見てやってください。先日の爆音上映会のときよりさらに音が良くなっているはずです。
http://www.kikoe-otomo.com/



さて『ENSEMBLES 09』、次なる出し物は8月1日からはじまる『大友良英生誕半世紀記念ライヴ』です。
50歳になるからって何なのかと問われれば、まあ、正直なところ、別になにがあるわけでもなりません。ただお祭りと打ち上げ好きのオレには、とってもいい口実ってだけなのかも。
う〜〜ん↑合理性皆無



そんなわけで8月1日からスーパーデラックス、VACANT そしてPITINNで連続6日間ライブやります。阪神タイガース死のロードです。すいません、野球のことまったく知らないので、この言葉の使い方、まちがっているかも。でも、なんだか、目いっぱい毎日違うライブを東京でやりたくなった・・・というのが本音です。やっぱり合理性皆無。



あ、ついでにPITINNのスケジュールに載せた文章も転載します。連日、面白いライブになると思います。多分一番スペシャル感がなくてチケットが売れないかもしれないトリオの日でさえ、おおっ! と来るようなセッティングで演奏します。一番チケットが出そうな日でも、今回は人数を区切りますので、いつもの超満席よりは多少は楽な状態で見れると思います。

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ENSEMBLES 09 スペシャル・コンサート
大友良英生誕半世紀記念ライヴ」


8月1日(土) 幽閉者 と 誕生日のピアノソロ 
@六本木 SuperDeluxe 18:00 / 19:00
1st set:大友良英 ピアノソロ
2nd set:「幽閉者」(大友良英ジム・オルーク山本精一Sachiko M、秋山徹次、他)
tel: 03-5412-0515
http://www.super-deluxe.com
料金: 前売 3,500円/当日 4,000円(各1ドリンク付き)


8月2日(日)映画「KIKOE」徹底バトルトーク
大友良英×岩井主税(KIKOE監督)×大谷能生
20時スタート
会場 原宿 VACANT
http://www.n0idea.com/vacant/menu.html
料金1500円+ドリンク
大友良英のドキュメンタリー「KIKOE」はどのようにして生まれたのか。
数年間にわたり大友を追い続けた映画監督岩井主税と、映画にも出演しその舞台裏の葛藤を知る論客大谷能生を招き、決して平坦な道のりではなかった制作過程をさらけだしつつ、三者の意見をぶつけ合う時間無制限の本音トーク。客席との質疑応答も交えつつ、「KIKOE」以降のENSEMBLES展にまで繋がる経緯を徹底的に検証する。



新宿PITINN4days
 

8月3日(月)
1st set: ウルトラミラクルバンド

大友良英(g)、江藤直子(p)、高良久美子(marimba)、Sachiko M(sinewaves)、石川高(笙)
スペシャルゲスト:横浜聡子(鳴り物)、中野朝子(鳴り物)
2nd set: Giulietta Machine
(3rdアルバム『Cinema Giulietta』発売記念ライヴ)
江藤直子(key)、大津真(g)、西村雄介(b)、藤井信雄(dr)
3rd set: Giulietta Machine + Phew(vo)& 大友良英(g)、他


8月4日(火) 大友良英トリオ 
    大友良英(g)、水谷浩章(b)、芳垣安洋(dr)


8月5日(水)大友良英×山本精一DUO 
    大友良英(g)、山本精一(g)


8月6日(木)ONJO(大友良英 ニュー・ジャズ・オーケストラ)
大友良英(g)、カヒミ・カリィ(vo)、大蔵雅彦(as、b-cl、tubes)、青木タイセイ(tb)、石川高(笙)、Sachiko M(sinewaves)、宇波拓(computer)、高良久美子(vib)、水谷浩章(b)、芳垣安洋(dr、tp)


新宿 PIT INN
連日 19:30 / 20:00スタート
tel: 03-3354-2024
http://www.pit-inn.com
料金: <3日>  前売 3,500円/当日 4,000円(各1ドリンク付き)
<4日・5日>  前売 3,000円/当日 3,500円(各1ドリンク付き)
<6日>  前売 4,000円/当日 4,500円(各1ドリンク付き)
前売券取扱い:  チケットぴあ tel:0570-02-9999
新宿 PIT INN(店頭販売のみ)
※7月5日より販売開始(通し券はありません)



 ここのところ、どういうわけか音楽と空間の関係に強い興味を持ち出しています。単にステージで、いつものPAシステムを使って演奏するのではなく、ちょっと客席に下りてPAなしでやってみる。本来ならコンサートをやる場所ではないところで共演者と何十メートルも距離を置いて演奏してみる。ホールでお客さんをぐるりと取り囲んで即興してみる。廃ビルのいたるところに音の出るへんてこな装置を仕掛けて音楽の展示作品をつくってみる。これが実に面白い。縮こまっていた音が、まるで鳥篭から解き放された鳥のように自由に空間を駆け巡る・・・そんな印象です。
  この4月PITINNでも3日間ほど、ステージを解体するように、そんな実験をやってみました。PITINNのみなさんには手間をかけさせてしまったけど、でも、やっぱりわくわくするくらい面白い。いつものPITINNが、まるで違った場所のように見えるではないですか。それはまるで、オレが高校生だった70年代、山下洋輔トリオを見に初めてPITINNにはいりこんだときの、あの新鮮な驚きそのままの新鮮さでもありました。
 というわけで、この夏、またやります。会場に来てもらえば、いつものPITINNではないことにすぐに気がつくでしょう。ぱっと見ただけでもとんでもないことになっているはずです。PITINNのみなさん、またいろいろ面倒くさいことをお願いしますが、とんでもないことを言い出すと思いますが、どうか生誕50周年記念ってことで大目にみてやってください。よろしくお願いしま〜す。(大友良英)              
PITINNスケジュールフライヤーより



開く毎に変わる「ENSEMBLES展」ホームページ
http://www.ensembles.jp/


filamentの展示会場パラボラカ・ビス
http://www.yaso-peyotl.com/


without recordsの会場 原宿VACANT
http://www.n0idea.com/vacant/menu.html