『アブラクサスの祭』完成!

otomojamjam2010-03-26

音遊びの会の東京公演の2日間は、なんだか夢のような、最高に幸せな時間でした。
ほんと、みんなといるの楽しい。またどこかでやりたいなあ。



で、その後は加藤直輝監督『アブラクサスの祭』のダビング。映画に音をつける最終工程を連日、調布の日活スタジオで。映画の作業の中でもわたしが一番好きな時間。特に音の職人たちとの仕事は、いつも刺激的。松本さん、照井さん、伊藤さん、杉山さん、橋本さんの口は悪いが腕は最高の音響、効果チームの見事な仕事ぶりに思わずうなっているうちに作業はさくさくと無事終了。しかし、冗談抜きでこのチームの音は素晴らしい。
最初の打ち合わせから10ヵ月、録音が始まってからも半年。撮影現場にも何度か足を運び録音があったり、通常の劇伴の録音だけでなく、ノイズ録音にもかなり時間をかけたりと、これまでの映画にはないような工程をふみつつ、今までの何の映画にも似てない、独特の映画がついさっき完成しました。撮影、照明、美術、音、音楽、そして出演のみなさん、どこをとっても新人監督の作品とは思えない素晴らしいクオリティだと思います。さてさて、この映画、世間に出てどう見られていくのだろうか。
詳細は「アブラクサスの祭」ブログを。http://ameblo.jp/aburakusasunomatsuri/


さて明日土曜日、上野の芸大で入場無料のイベントがあります。
メディアアート藤幡正樹さんと、映画監督の諏訪敦彦さんとともに、今現在わたしが考えている。美術やメディアアート、映画の世界で感じているさまざまな違和感(正確は不快感)について話をする中で、今後、自分自身の作品を発表する環境をどう納得のいくもにしていくかを考えていく予定です。




■第1回映像メディア学サミット
LOOP- 01「予見あるいは未見のこと」
http://www.fnm.geidai.ac.jp/loop/index.html
日時 2010年3月27日(土)14:00〜18:00(開場は30分前)
会場 東京藝術大学上野校地 美術学部中央棟 第1講義室
申込 入場無料・予約不要・同時通訳あり

<スケジュール>
14:00〜15:45
第1部「結束点としての人間」
藤幡正樹/ジェフリー・ショー、廣瀬通孝、王俊傑

16:00〜18:00
第2部「工場としての学びの場」
藤幡正樹大友良英諏訪敦彦

本サミットは20世紀の急速な技術の変化に対して、芸術家たちが行って来たさまざまな実験等を再考するために開催。メディアアート情報工学、映画、音楽の各分野で、独自の理論と研究から活動するアーティストや研究者を招き、2000年代の文化的状況を振り返りつつ、今後の展望についての討議がおこなわれます。

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3月28日夜24:10NHK総合でわたしが音楽をやったドラマ「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争」の再放送があります。主演は香川照之、脚本は西岡拓也、演出は柳川強。素晴らしいドラマです。まだ見てない人はぜひ。名作です。
またこのドラマのサントラ、夏に発売を予定してます。実は京都のFMNサウンドファクトリーで、わたしのサントラ集のシリーズが出る計画が進んでまして、その第一弾としてこのドラマのサントラを出そうと思ってるのです。そのくらい、このドラマには強い思い入れがあるのです。これを機会に、今までやってきた60タイトル以上の映画やテレビのサントラ作品のCD化を順次進めていく予定です。こちらもお楽しみに。


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同じ28日には京都でも入場無料のこんなイベントが。
等伯空間」没後400年 特別展覧会「長谷川等伯」開催記念イベント
2010年3月28日sun. 19:00open 19:30start
1部 レクチャー「絵画空間の東と西――等伯とレオナルド」
   講師 池上英洋(恵泉女学園大学准教授)
2部 ライブ「等伯空間と音楽空間」
   演奏 石川高(笙) 山本精一(G)  大友良英(G)
等伯の代表作3点を壁に投射した中でのライブです。
残念なことに定員に達したそうで、申し込みは締め切りだそうです。
当日の欠席などの状況により、入場できる場合もあるようです。ただし、満席になりましたらお断りする場合がありますので、ご了承下さい。
http://www.shin-bi.jp/modules/wordpress1/index.php?p=216