新しく何かが動き出している

otomojamjam2010-04-18

もうご存知の方もいると思いますが、七尾旅人さんが新しい音楽の配信を始めてる。
http://diy.tunk.jp/
これ、まだ仮の実験段階だけど、非常に面白いことになる予感。もっと正直な感想は、とうとうはじまったぞ・・・というウキウキ感。ずっとその可能性だけは誰もが指摘していたけど、やっと具体的なシステムが出てきた・・・そんな感じがしてる。これがどんどん開かれていくと、音楽のあり方も大きく変わってくるはずだ。というわけで今月中には七尾さんをはじめとした、このサイトをやってる人たちと会って説明を聞こうと思ってる。その上で、納得がいけばぜひ参加したい。



という新しい動きの影で、実はラジオという最も古いエレクトリック・メディアに、今ものすごく興味がいってる。KBS京都大友良英のJAMJAMラジオ」第2回はこんな曲をかけながら90年代中ごろの中国香港映画の話を。


オープニング 私のノイズギターとローランド・カークの「マイ・シェリー・アモール」
1曲目、1993年田壮壮監督作品「青い凧」のテーマ 
    作曲 大友良英 演奏 ピアノ千野秀一、バンドリン秋岡欧
2曲目1994年アンホイ監督作品「女人四十」エンディングテーマ 
    作曲 大友良英
    演奏ジム・オルーク、内橋和久、菊地成孔芳垣安洋、松本治ほか
3曲目Phew&山本精一「ロボット」 これ死ぬほど好きな曲です。
4曲目1996年 アンホイ監督 ミッシェル・ヨー、サモハン主演
   「スタントウーマン」決闘のテーマ(未発表) 作曲 大友良英
    演奏 広瀬淳二、内橋和久、千野秀一ナスノミツル芳垣安洋
5曲目 「スタントウーマン」オープニングテーマ 作曲大友良英
    演奏 近藤達郎ハモニカ千野秀一ピアノ シンセ、
    大友良英サンプラー
エンディング 阿部芙蓉美その街のこども」ロングバージョン


KBS京都のJAMJAMラジオのホームページからポッドキャスト版聞くことも出来ます。
http://www.kbs-kyoto.co.jp/audio/jamjam/jamjam_20100416.mp3 
ただしここでは音楽は流せないので(あ〜、もうこういう著作権の縛りなんとかならんかなあ。法律を運用してる組織は現実をもっと見るべきだ)残念ながら同じ曲ではありませんが、まあ、一応その辺が聞けるものってことで、ここにyoutubeを。 http://bit.ly/b8ucId #kbs_jamjam
これリスナーのwcourageさんがわざわざリストアップしてくれたものです。ありがとう!



今週末23日から25日は歌と即興、映画音楽に焦点を当てたPITINNの3デイズ。そしてその翌日26日は明大前のキッドアイラックホールで、今現在掛け値なしに最高の音色を持つ打楽器奏者パク・ジェチュンとのアコースティック即興DUO。それなりに考えて組んだこの4日間のライブで見えてくるものもまた、わたしにとっては新しい動きの始まりなのだ。
考えてみれば、ライブこそ人類最古のメディアだもんなあ。七尾さん等の新しい動き、DOMMUNEに代表されるustream、今でも生き残ってる20世紀メディアのラジオや映画そしてCD、もちろん太古からあるであろうライブや展示・・・。こんなもんに体ひとつで関われるなんて、なんだか本当に面白い時代になってきた。少なくともオレが音楽のシーンに身をおいてからの30年間でも、もっとも面白いことになってきてるんじゃないかなあ。ひどい現実が一方にあるのは百も承知で言えば、こんな状況から何かをはじめられる今の10代、20代の連中がうらやましい・・・なんて思うのは呑気すぎるかな。