FEN ツアー日記 その2

otomojamjam2010-09-16

速報 本日17日金曜日24:30からのJAMJAMラジオ、なんと京都、吉田屋料理店から中継で、ゲストは新しい本「吉田屋とヒント」が出たばかりの吉田屋女将、吉田裕子さんです。



ということでFENツアー日記のつづきです。


9月15日 胃が疲れてる(当たり前だ)。午後に起きて再び楽器屋街を物色。夕方に会場のNABI入り。


FEN公演2日目。今日は、ソウルの即興、ノイズシーンを作ってきた、ホン・チュルキ、チェ・ジュニョン、ジン・サンテも参加して様々な組み合わせのセッションをファーストセットに。
最初はチュルキとオレのフィードバックを多用したギターDUO。こういう演奏はもうスタンダード化しているのかな。まるでジャズのセッションでもするように面白かった。


つぎはジュニョン、サンテ、ヤンジュン。ジュニョンの演奏は、なんと大胆にもPA用のスピーカーを動かしたり、マットで覆って音を変化させたりとういうもの。見た目のおかしさに目を奪われがちだが、音だけ聴くと実にクールでかっこいい。こんなに見た目と音がベクトルを異にする演奏も珍しい。ここにハードディスクの中身を演奏するサンテとヤンジュンの独特のフィードバックがからむ。この演奏も素晴らしかった。


最後はハンキルとチーワイ。元々ハンキルは時計の中身を演奏するという大胆なことをしていたのだが、今回彼が用意したのは、タイプライターにわけのわからない仕組みで連動したいくつものモーターでスネアドラムを鳴らすというアコースティックな装置。このセットでは、チーワイがタイプで文字を打ち、それに連動して動くモーターとスネアの関係をハンキルがひたすら調整するというもの。文字だけだとこの面白さはつたわらないだろうなあ。こういう方法、別にあたらしいものではないと思うけど、ハンキルは現代アートとか現代音楽の文脈でやってないところが素晴らしい。そんなものに足をすくわれたとたんに、音はあっという間に死んでしまう。僕等に必要なのは、自分たちの日常の中から音楽を見つけていくことだ。

セカンドセットはFENの演奏と、さらに全員によるセッション。オレはいつもより打楽器やシンバルを多めに演奏した。多分エレクトロニクスがたくさんいたからだろう。最近は打楽器の演奏が楽しくなってきてる。



「明日は5時に家を出て空港に行かねばならないから、絶対に打ち上げをしない」と言はっていたハンキルが、片付け終わったとたんに「今日は鮟鱇(あんこう)鍋にしよう」と言い出す。ということでみなでインサドンの鮟鱇鍋屋に。例によって、くだらない話で結局遅くまで。撮影に来ていた石田くんが、誰よりも呑み、誰よりも楽しんでいる。しかし、こんな打ち上げ風景まで延々カメラにとって、使い物になるのだろうか?



9月16日
ホテルにもどって少しだけ寝て、そのまま金浦空港へ。寝坊して石田くんにたたき起こされた。
FENメンバー全員ばらばらの飛行機で羽田を経由したり成田を経由し東京へ向かう。宿泊先もバラバラ。みな無事についただろうか。ハンキルは今日こそちゃんと寝れたかな。
オレはもどって早々ライブの楽器手配を。スネアは山本達久に借りることに。
明日やるキッドアイラックは生の響きがいい小屋だ。この響きが生かせるよう、いくつものスピーカーと生の音を生かした特殊セッティングを考えている。お見逃しなく!
楽しみ!



FEN 東京公演
9月17日(金曜)明大前 キッドアイラックホール
19時開場 19時半開演
料金前売り2300円 当日2800円
問い合わせ キッドアイラックホール 03-3322-5564 begin_of_the_skype_highlighting              03-3322-5564      end_of_the_skype_highlighting
http://www.kidailack.co.jp/?page_id=8



9月18日(土曜)六本木 スーパーデラックス
FTARRI DOUBTMUSIC FESTIVAL
詳細はフェスのサイトを、FENの出演はラストの予定。
http://d.hatena.ne.jp/doubtwayoflife/20100901
http://www.ftarri.com/festival/2010/index.html