フェスまであと1日

のこすところあと1日になりました。
泣いても笑っても15日朝9時からフェス、オープンします。


今日13日は2回目のオーケストラFUKUSHIMA!のリハーサル@清山(飯坂温泉)でした。
今日集まったのは80名。リハでの演奏はすでに充分ステージに耐えうる即興オーケストラになってます。明日14日の最後のリハでは200名近くが集合。このサウンドが四季の里でどう響くのか本当に楽しみです。
参加者は福島に限らず東北の他県や関東や関西からも。県内、県外半々ってところかな。
単に一緒に演奏するだけじゃなく、休憩時間にみながわいわいやってくれてるのが嬉しいのです。
もう今のわたしの正直な気持ちは、県外の人には
「四の五の言ってないで福島に来いよ、来てみて見ろよ」
なのです。
それは福島はこんなに元気だ、大丈夫だ、なんてことを演出したいのでもなく、
かといって福島がこんなに危険だなどど言いたいのでもなく、
ただただ現実を見てほしいという気持ちなんです。
ネットやテレビの情報でごたごた言うくらいなら来たら現実がわかるから・・・という気持ちでもあります。
ここにはもう3月11日以前の日本はありません。3月11日以降の現実を見据えながら、どうやって生きて行くかという課題を常につきつけられながら、新しい日常をどう獲得していったらいいのかということに、毎日真剣に取り組んでいる・・・それがわたしが見て来た、そして今居る福島の現実です。そしてその現実は、決して福島だけの問題ではないとわたしは思っています。


フェス会場では、通常のフェスのように食べ物を販売するお店が出店します。その中には僕らが公認したお店がいくつもでます。公認したお店で販売する食品は全て線量検査を受けてもらっています。
そこでは単に福島の食材を使わないという方法ではなく、あえて福島の食材も使ってもらいます。ただし必ず線量を検査し、安全であると判断したもののみを使い、万が一放射線が検出された場合でも、国の暫定基準のクリアのみならずウクライナの厳しい基準も表示した上で、食品から出たベクレルを表示をし販売します。(わたしたちは今現在の国の暫定基準では不十分と考えています)
大風呂敷プロジェクトもそうですが、ぼくらは現実を誤摩化したくないし、これ以上の被害は本当に食い止めるべきで、そのためにも福島が加害者にならないという強いメッセージを発したいと思っています。3月11日以降の日常を獲得するというのは、こういうことだとわたしたちは考えています。


こうやって現実の問題をひとつひとつ逃げずに解決していくことでしか、FUKUSHIMAの名前がポジティブなものに転換して行く方法はない・・・そんな風に考えています。



15日まで秒読みになってきました。
今も実家の旧工場を使った大風呂敷工場はフル稼働です。
深夜みなでスイカを食べながらの休憩は、なんだか泣けるくらい素敵な時間です。
福島にも祭りは必要です。
伝統的な祭りだけじゃなく、ぼくらの祭りも切実に必要です。


15日はおそらくは歴史にのこるフェスになる・・・そんな気がしています。
どうか会場に来て、その瞬間を体験してください。
フェスをやった経験のない沢山の人達の手による本当に手作りのフェスです。
至らないところ、不便なところ沢山あると思いますが、でもそんなところもどうか醍醐味のひとつだと思って一緒に楽しんでください。
できれば一緒にフェスを作ってください。
15日朝9時、みなで一緒に会場に大風呂敷を敷くところからフェスがはじまります。



フェスティバルFUKUSHIMA! タイムテーブル
http://www.pj-fukushima.jp/815fes_time.html
フェスティバルFUKUSHIMA! ホームページ
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