大友良英 3デイズ「見えない境界、見える境界」

otomojamjam2012-05-23

5月25日追記

本日大友良英PITINN 3デイズ最終日(5/25)は「invisible border」。
過去の様々なプロジェクトの曲、昨日、一昨日やった曲までもが交差しつつ、今日だけの演奏が生まれます。
お楽しみに。
ってかオレ自身が楽しみ。
会場でお会いしましょう。


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明日というかもう今日ですね、5月23日から新宿PITINNで大友良英 3デイズ「見えない境界、見える境界」はじまります! 全日特殊セッティングによる、その日限りの特殊ライブです。



初日23日はカヒミ・カリィ+Sachiko M+大友良英
客席中央を使っての特殊セッティングの上に、セットは3つ。各セット、3人のメンバーそれぞれがプロデュースします。異なる3つの世界をお楽しみください。


2日目24日は テニスコーツ飴屋法水大友良英
なにがおこるかわかりません。
わたしにもまったく想像がつきません。
もちろんこちらも特殊セッティング。



そして3日目の25日は新しいプロジェクト
「OTOMO YOSHIHIDE'S INVISOBLE BORDERS」
メンバーは大友良英(g)、佐藤芳明(アコーデォオン)、石川高(笙)、Sachiko M(sinewaves)、鈴木正人(b)、坂田学(ds,perc)
無論この日も特殊セッティング、そして久々にバンドのための曲を書きます。


いずれも7時半開場、8時開演、
前売り電話予約 3000円、当日3500円 いずれもドリンク付き
(2日目は立ち見席しか残ってません)
PITINN 03-3354-2024
http://www.pit-inn.com/

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「見えない境界、見える境界」
(PITINNフライヤーのテクストを加筆修正)


僕らはなんでこんなに境界線をひいて、むこうとこっちに分かれて生きているんだろう。
意識的ならまだいい。いちばんやっかいなのは、境界線をひいていることに気づかずに分断を生んでしまい、人を傷つけてしまうことだ。
震災後「日本はひとつ」というキャッチフレーズが、ほうぼうで声だかにいわれたけれど、もともとひとつではないのに、こんな無茶なことを言ったら、ますます分断が生まれるだけじゃないかな。
オレはひとつじゃなくていいと思っている。
むしろひとつじゃないほうがいいとすら思っている。
ひとつになるんじゃなくて、違うからこそ面白いという基本に立ち返れないのかな。
僕らはずっとそんな音楽を作って来たんだから。
境界があるのに無いことにしても多分だめで、
あるからいいじゃんて開き直りでも違うなあって思う。
ひとつひとつ現実を丁寧に見ながら丁寧に考えていく。
現実に境界があるなら、その境界を見ることからはじめる。
見えないけどあるものなら、可視化していく。
可視化することで、分断を生むのではなく、どっちが正しいかを言いあうのではなく、
それがなんなのかを丁寧に考えていく契機にする。
そうやって生まれるであろう複数の未来たち。
そこにはきっと縦横に見える境界や見えない境界がいっぱいあって、
その境界には良い役目もあれば、現実を難しいものにしてしまうものもあって、
でも、その境界をひとつひとつ意識しながら、違うもの同士がどう生きて行くかを
やっぱり大変でも丁寧におおらかに考えていく。
そんな未来像をどう描いて行ったらいいのかな。
なんだか大変だけど、おおらかに。
音楽だからね。
そんなことを考えながら、この3daysを組んでみた。(大友)






カヒミ・カリィ



Sachiko M



テニスコーツ



飴屋法水



石川高


佐藤芳明



鈴木正人



坂田学




大友良英