今年もやります、フェスティバルFUKUSHIMA!

otomojamjam2012-06-17

ということで公式サイトのほうに、皆で考えた文章、こんな感じでのせました。
8月15日と27日にやるオーケストラFUKUSHIMA!の公募もはじまりました。
ことしは数百人規模で、福島の街中で演奏が出来ればと思っています。応募の詳細はぜひぜひサイトを参照ください。募集はこれからですが、旗を作ったり旗をもってもらう人たちも公募します。今年のフェスは、見に行くのではなく、みなが参加し、自分たちでも企画が出来る・・・そんな形を目指してます。
http://www.pj-fukushima.jp/festival/
下にその文章つけておきます



フェスティバルFUKUSHIMA! 2012
Flags Across Borders
2012年8月15日(水)〜26日(日)


2012年、今年の『フェスティバルFUKUSHIMA!』は8月15日から26日までの12日間、福島県内のみならず、国内・海外各所での100を超えるフェスティバルの同時多発開催を目指します。フェスと言っても個人で出来るようなささやかなものから、いくつものバンドが出るような大きなフェスまで、音楽以外にも、アート、演劇、映画、ダンス、パフォーマンスといった様々な表現、対話やトークセッション、シンポジウムやスクールまで、形にはこだわりません。


今年のテーマは「旗」。タイトルは『Flags Across Borders』(旗は境界を越えて)です。Fukushimaをめぐっては、これまで多くの人びとが対立し、自分の「旗」を立ててきたように思います。でも、そんな旗という旗を一堂にはためかせたらどうなるでしょう。わたしたちは想像します。無数の旗は立場の違い、境界線、国境を越え、わたしたちを結びつけてしまうのではないかと。


同時多発的に展開されるフェス、無数の旗、これらによって何が起きるのか、やってみようじゃありませんか。


「未来はわたしたちの手で」。これは昨年同様わたしたちの変わらぬ思いです。この思いに、みなさんが自分の思いを重ねてゆくことでより大きな広がりとなりますことを。





8月15日 オープニング
「Flags Across Borders」


福島市内の駅前通りを中心とした区間で、午後3時から5時の間(予定)、旗とオーケストラのイベントを開催します。昨年「四季の里」に敷かれた6000平方メートルの「福島大風呂敷」を使って、何百、何千という旗を作ると同時に、大風呂敷が市内の各所に敷かれ多数の旗が掲げられます。旗はひとつとして同じものはありません。形も柄も自由なら、なにを書き込んでもいいし、なにも書き込まなくてもいい。カラフルな大風呂敷が街を彩る中、旗をもった1000人を超える人たちが福島市内の商店街を埋め尽くすところからフェスがはじまります。オーケストラは昨年「四季の里」で行われた「オーケストラFUKUSHIMA!」のさらなる拡大版(目標参加者数:数百人)を目指します。音の出るものさえもってくればオーケストラにはどなたでも参加できます。今年は見るフェスティバルではなく、誰もが参加でき、会場にいるみなが出演者、そんなフェスティバルを考えています。




8月15日〜26日 
「世界同時多発フェスティバル」


あなたも自分の手でフェスティバルを企画してみませんか。
この期間中は誰もが『フェスティバルFUKUSHIMA!』を開催出来ます。形も大きさもこだわりません。大きなフェスである必要はありません。ライブハウスやクラブでのイベントから、身近な場所でのささやかなパーティートークセッションまで、あなたに出来る等身大のものでかまいません。
条件は3つ。「Fukushima!」をキーワードにすること。8月15日のオープニングで使われた旗、または自分たちで作った旗をなんらかの方法で掲げること。そしてわたしたちのサイトでエントリーすることです。
公式サイトでは、各地のフェスの様子が逐一見れる仕組みを工夫する予定です。エントリーは随時受け付けます。期間も多少前後してもかまいません。福島に住んでいる人たちも、福島から別の場所に移った人たちも、福島に直接縁がない人たちも、これを機会に何かをやってみませんか。わたしたちもこの期間は「旗」とともに各地を駆け回ってみようと思っています。ひとつひとつは小さいけれど大きな広がりをもったフェス、そんなことをわたしたちは考えています。





8月26日 クロージング
「マッシュルーム・レクイエム」


福島市の「四季の里」とジョン・ケージ生誕100年を記念したイベントが行われている東京のサントリーホールを映像で結んでの公演です。夕方から日没にかけて四季の里では、きのこの形にならべられた何万本もの光るオブジェが灯り、美術家・遠藤一郎や千住フライングオーケストラの手による何百もの光を放つ連凧が上空に舞う中、200名を超える「オーケストラFUKUSHIMA!」のメンバーにより大友良英作曲作品「マッシュルーム・レクイエム」(Mushroom Requiem)の演奏が行われます。基本はFUKUSHIMAのF(ファ)の音と、ジョン・ケージJOHN CAGE)のC(ド)の音のみで構成。この映像は「DOMMUNE FUKUSHIMA!」によりリアルタイムに東京に送られます。サントリーホールでは福島の演奏に呼応する形で会場内に投影される福島での演奏にあわせて、参加者により「マッシュルーム・レクイエム」の同時演奏が行われます。これはジョン・ケージの作品「ミュージサーカス」(Musicircus)の一部にもなっていきます。さらに、これらの配信映像を使って世界各地での同時多発演奏も目指します。複合的なアイデンティティをもった作品が様々な境界線を越え、福島から世界に響きわたります。


※『マッシュルーム・レクイエム』については日程と場所は決定ですが、内容や時間帯については今後多少変更される可能性もあります。6月中には詳細を決定し、あらためて発表する予定です。





福島駅前や四季の里の放射線の問題についてのわたしたちの考え方


福島市の駅前の野外の放射線量は0.5〜1μSv/毎時程度。これは福島第一原発事故前の数倍〜十数倍程度の線量です。四季の里は0.2〜0.6μSv/毎時程度。これも決して自然の状態ではありません。そして、ここに多くの人を集めることに賛否があるのも事実です。わたしたちも「安全」という言葉は使いません。


そのようなときに、ここには来たくないと思う人がいるのも事実だと思います。わたしたちはその気持ちを否定するつもりはありません。怖いものは、誰になにを言われようと怖いですし、リスクを減らしたいと思うのは当然の気持ちであると思います。わたしたちは、実際にFukushimaに来るかどうかが一番大切なことではないと思います。Fukushimaという場所を超えて、人びとの輪が広がってゆくことを望んでいるのですから。


ただ、もしFukushimaのことを思ってくださるのであれば、忘れないでいてほしいことがあります。それは、ここで暮らしている大勢の人たちがいること。そして、日常をおくる中で、自分たちが置かれている現実を充分に理解した上で、この現実に立ち向かおうとしているということをです。放射線の問題をどのように考えるにせよ、Fukushimaに来るということは、そのような人たちに会いに来るということなのです。