ゲント・コンサート終了、次はフランス、ブレスト

otomojamjam2005-03-18

コンサート終了。今日も嬉しいことに満員、250人以上はきていたかな。昨日とはまったく違う展開の演奏。芳垣のドラムが息を呑むくらいすごくて、みなそれに引っ張られるように緊張感あるいい演奏をしてくれました。ほんとよくここまで成長したなって、5年前から考えると感慨もひとしお。
演奏終了後、研太としばし音楽談義。アルフレッドが参加してから1年ちょい。非常にアンコートローラブルなアルフレッドを前に、一番苦労していたのは研太で、その彼が興奮気味に「今日ね、はじめてアルフレッドと一緒にやれたんですよ」無論いままでだってちゃんと一緒にやっているけど、でもそれは多分研太の意図とは別のもので、また時にはオレが考えているものとも別のものだったりしたのは事実だ。ステージ上で頭にきてアルフレッドに譜面を投げつけたこともある。あんなに尊敬して大好きだった人に対してなんてことするんだオレとか思いながら。この1年、アルフレッドという個性のかたまりみたいな演奏家が加入して、しかも日本語でツーカーの仲ではないメンバーがバンドに入ることによって、音楽の上でも、バンドの運営や人間関係の上でも、この1年スムースに事が運んでいないのは事実だった。だからといって、今日劇的に何かがかわったわけでもない。無論今日の演奏は昨日にも増してよくて、このバンドが毎回やるごとに良くなっているのも実感しているのだけど、でもだからといって研太の言ってることがよくわからない。
「どういうこと?」
「あのね、彼を変えようとか、自分が彼にあわせようとかいつも四苦八苦してきたんだけど今日ふと思ったんですよ、彼を受け入れようって、そうしたらうまくいったんですよ」
あ、これならわかるような気がする。多分価値観の異なる者が同じステージの上でアンサンブルを組むというのはそういうことなのだ。ぼくらはこうして毎日すこしづつどこに行くのかもわからない階段を上ったり降りたりしているようなもんだ。オレが研太を絶対に必要だって思うのは、彼のこういうところなのかもしれない。


明日はフランスの軍港のある町ブレスト。とても小さな町だけれど、過去数十年様々な
有名無名ジャズ・ミュージシャン達が演奏してきたPenn Ar Jazz - Jazz a Vauban
という小屋でのギグ。