大阪 マスタリング

otomojamjam2005-07-30

ども。
今大阪にあるオメガサウンドでマスタリング中ですー。大阪うす曇ですが蒸しております。昨日からここで『see you in a dream/さがゆき plays music of中村八大』の最終工程。さがゆきさん、レーベルオーナーの石橋さんと一緒です。
マスタリングってなに? って思いますよね。 わたしもこの業界にはいるまでは、こんな作業があるなんて知りませんでした。マスタリングとは録音の最終段階で、ここでCDに入る曲の音量や音色、音質をこまかく調整しつつ、曲順や曲間をそろえていきます。実はCD全体の色合いを決定づける重要な作業。
オメガのオーナー兼エンジニアの小谷哲也さんは思い出波止場、初期ボアダムスの録音なんかでも知られた人で、大阪では知る人ぞ知る名物エンジニア。わたしもデジタルトランキライザーver1.28のマスタリングや、アナログの「摩滅する記憶」のミックスでお世話になってます。なんと今回もヴォーカルとギターで3曲ほどゲスト参加してくれた山本精一の高校生時代の同級生でもあります。
昨年9月から12月にかけてに吉祥寺GOKサウンドの近藤祥昭の手により録音、ミックス、これをわたしが家に持ち帰り自室のスタジオでさらに追加録音、編集したものを今度はオメガの小谷さんがマスタリングという手順です。全部で22曲、それも1曲1曲編成も音量も質感もちがうと、マスタリングの作業はかなりの手間で、小谷さんは1日12時間以上ほとんど机にすわったまま、まるで石像のように微動だにせずひたすら音にむかいながらも、実にいい仕事をしてくれます。まったく異なる1曲1曲が、小谷マジックで統一感ある作品に仕上がっていく様は、ちょっと感動的。
有名、無名さまざまな八大作品が、これまた様々なアレンジではいっているこのアルバム、みんながどう聴いてくれるのか今から楽しみ。
マスタリングのあとは、ブックレットの作業。かなり豪華なブックレットが付く予定。