大きさ 小ささ

otomojamjam2005-12-30

昨夜28日は8時から大友良英 (guitar) Margarita Garcia (bass) Sean Meehan (percussion) Tim Barnes (percussion)の即興のカルテット。


10 時からはNYバージョンのCore Anode。メンバーは大友良英 (guitar) Tim Barnes (drums) 中村達也 (drums)  Sean Meehan (drums) Michael Schumacher (guitar) Barry Weisblat(electronics & guitar)。



中村達也を除けば、全員初共演。いつも会場で受付をしてくれている彼が「最初のセットは今までのストーンの演奏史上一番静か、後半は一番大きな音だったよ」なんて言ってましたが、一番だったかどうかはともかく、多分実際にそいう印象を与えるような内容だったはず。マルガリータ、ショーン、ティムの3人はNYでも名うての静寂な即興演奏をする人たちで、いつもわたしがオフサイトやキッドアイラックでやっているように、彼等とともにものすごく自然に緊張感のある演奏ができたかなって思います。ビルやジョンとやるようなセットだけに人がはいって、こっちがガラガラだったらやだなあーなんて、ちょっと思っていたのですが、心配は杞憂に終わって、今日も嬉しいことにほぼ満員のお客さんが本当に静かに聴いてくれました。4月にジャパンソサイティでやったI.S.O.の時もそうだったけど、NYでもこういう演奏を受け入れてくれる層ってのが確実にいるってことが、実にココロ強いかぎり。
セカンドのコアアノードのほうは、日本では何ヶ所かでやっているので、ご存知の方も多いと思いますが、ひたすら爆音です。ロックでもノイズでもなく、即興でもなく、PAなしでただただ人力で爆音の状態を50分。セッティングは離れ離れなので、演奏している側には全体像が見えません。演奏している側だけじゃなく、お客さんもいる場所によって聴こえる音の景色がまったくことなるはず。大爆音って言葉で言ってしまうと「ああなるほど〜」なんてわかったような感じになるかもですが、いやいや、言葉面だけで、わかってもらっちゃ困る。実際は誰一人として同じ音を聴いている人はいなくて、実は、別々のものを皆が体験しているような状態。
なんと静謐な演奏の達人ティムやショーンが、セカンドセットでは別人のように大爆音でドラムを叩いてくれたのも本当にびっくり。こんな試みに快く参加してくれて本当に感謝。



演奏終了後は、例によって演奏者やきてくれた友人たちとぞろぞろと打ち上げ。今日はチャイナタウンのはずれにある中華をパクパク。こちそ〜さま〜。


今日29日のセットも全員初共演の人たちです。
8時  Yasunao Tone (electronics)大友良英 (turntable)DUO
10時 Portable Orchestra
大友良英 , Jeremiah Cymerman, James Ilgenfritz, Chris Hoffman, Mitchell King, Tim Keiper, Bob Vaccarelli, Dalius Naujokaitis, James Dellatacoma, Matthew Welch, Mike Pride, Fritz Welch, Matt Mottel, Sawako.


ぜひぜひいらしてくださ〜い。