知的障害者とのワークショップ発表会まであと半月
え〜と、ちょいと宣伝です。
昨年の9月からちょろちょろと見学にうかがい、今年にはいってから本格的に関わりだした神戸の知的障害児との音楽ワークショップの発表会が3月5日、神戸のジーベックホールで行われます。この日記にも随時書いてきたので、なんとなく、そのあぶなっかしい経緯をリアルタイムで読んできた方も多いと思いますが(叱咤、激励をくださったみなさん、ありがと)、ま、読んでもらえばわかるとおり、参加の子供達より、ゲストミュージシャンとして参加した大人のオレの意識のほうが変わる結果になって、ま、そういうの、成果が出たって言っていいのかな(苦笑。ほんとうは子供たちになにかを与えてあげなくちゃいけないのに、だらしのない大人で恐縮。オレがガキの頃見た46歳の大人は、もっと立派だったのになあ。まあ、歳のことはどうでもいいや。
そんなわけで、子供達や、そこに関わっている主催の学生やスタッフ達からいろいろと学んだのはむしろオレのほう。最初は、オレやゲストミュージシャンが頑張んなきゃ・・・みたいに気張りまくってたのですが、今はもう、スタッフと子供達がどんどん、面白いことをやっていて、これを書いているたった今も、スタッフのメーリングリストは、公演をどうするかで、喧々轟々のやりとりをしていて・・・オレ以上に、学生やスタッフ達も、子供と接する中でずいぶんと成長しているのかもしれないなあと思う次第。
まあ、オレは先生じゃないし、そんなことする気もないので、人の成長なんてどうでもいいしって、どっかで思ってはいるのですが、でも、こういうのを目の当たりに見ると、ココロが動かないといったっら嘘になる。以前ここにも書いたオレをダンスにさそってくれた高校3年生の男の子は、今じゃすっかり指揮をして子供だけじゃなく僕等もひっぱってるし。子供達をひっぱる指揮に関しちゃ、オレより奴のほうが、くやしいが全然上。でも、こんなのも、彼が勝手にやりだしたこと。まったくまいるぜ。あ、彼とはちょいとサイケなロックバンドも一緒にやるのでお楽しみに、もちろんオレはギターで、彼はドラム。
実は、こうした成果はONJOの今の方向なんかにも間接的にはずいぶん影響を与えている、そういうふうに自分では思っています。具体的なことではないけど、多分音楽のつくり方が少しだけ変わってような気がしている。正確には、判断の基準の変化。なにがOKで、なにがOKじゃないかの判断のラインが、多少動いてきた。そんな気がしている。
発表会は、みなで相談してフェスティバル形式にすることに。3時間半めいっぱい、会場のいたるところで、いろいろなことがおこります。メインのステージ以外でも、ホワイエでは随時小コンサートがおこなわれたり。演奏するのは子供達だけじゃなく、僕等も随時いろいろなところで参加する予定。現時点では正式には決まっていませんが、多分「大友コーナー」みたいなのをメインステージで1時間程度つくってもらって、ここで、わたしが子供達と小さな編成組んで、対話のような即興をやったりする予定。ほかにも会場にいる多くの人たちで、大きなオーケストラのようなアンサンブルをやったり、絵の展示があったり、御両親たちもアンサンブルを組んで出演したり(アリくんや、わたしが曲を書いて演奏する予定)。そうそう、京都で展示していたターンテーブルを子供達で演奏するコーナーもつくりたいんだけど、うまくいくかなあ????? いやもう、ほんと、大変なんだから、みんな言うこときいてくれなくて。当日どうなることか。
子供達の体力の持つ時間もあるので、お昼の1時半開始で、5時くらいに終了予定。
日曜日、なんの予定もない人、気分が向いたら、ぷらっと来て見てくださいな。家族づれももちろんOK。会場には喫茶コーナーもあるし、もしかしたら簡単な屋台みたいなコーナーも出るかも知れなし。あ、でも、いつものオレがでるコンサートみたいのは期待しないこと。出演者のほとんどはプロじゃないので、そもそもステージ慣れしてないですから、そのへんは、ね、あったかい目で。でも、だからといって音楽のレベルが低いとかそういう意味じゃないので念のため。
もしも、音楽は与えられるものじゃなくて、自分の中にあるものだってのを少しでも知っている人なら、音楽は自分で発見するものだ・・・ということに自覚的な人なら、彼等の出す音から音楽の卵のようなものを発見できるはず。少なくともオレはそう確信しています。
なをチケット購入者は、前日のリハーサルの見学も可能、詳細は下記参照。
本番までの間にワークショップ、残すところあと一回。
今日は朝から参考のために都下の小学校の知的障害児の音楽の授業を見学に行く予定。
3月5日
『音の海』
出演 うどうあやこ、岡明宏、奥成ぶん花、後藤佑太、新内佑豪、鈴木勝、
富阪友里、永井崇文、沼田里衣、濱翼、原山つぐみ、平木誉大、
藤田大輔、藤本優、三好佑佳、森大生、吉崎章人、吉見理治、
若尾久美
ゲストミュージシャン 江崎將史 大友良英 林加奈 森本アリ
スタッフ 飯山ゆい 犬塚拓一郎 寺尾孝太 野村幸弘 服部智行
原真理子 本間知子 三宅博子 吉村健作
企画 沼田里衣
日時:2006年3月5日 13:00開場 13:30開演 (17:00終演予定)
場所:ジーベックホール(神戸 ポートアイランド)
予約 1800円 当日 2000円 障がいのある人の介助者1名と未就学児は無料
定員200名
http://www.k3.dion.ne.jp/~rii/otonoumi.html
予約・問い合わせ:予約はメール・電話・FAXで3月4日までにお願いします。
予約の際は、お名前、電話番号、予約人数を下記までお伝えください。
Email: event@xebec.co.jp
TEL: 078-303-5604(ジーベックカフェ 平日10:00〜17:00)
090−9702−2324(はら 平日17:00以降と土日祝)
FAX:078−303-4632(ジーベックホール)
公開リハーサル:公演ご予約の方は、リハ−サル(3月4日14:00〜16:00)の見学が可能です。
ジーベックホール(神戸ポートアイランド)
交通:ポートライナー中埠頭駅下車西側へ徒歩3分(神戸・三宮から約15分)8階
建てのTOAと書いてあるビルの1階がジーベックホールです。
・お車でお越しの方:隣の有料駐車場をご利用ください。
・車いすでご来場の方は、予約時に、お伝えください。