オリジナル版8mm『闇打つ心臓』録音

otomojamjam2006-07-27

今日は長崎俊一監督作品「闇打つ心臓」のサントラの録音。といっても、先日まで渋谷で上映していたものではなくて、1982年に作られたオリジナルの8mmフィルムをDVDで復刻するための録音。実はオリジナルのほうには著作原盤権の関係で使えない音楽がいくつもはいっていて、そのままでは復刻できなかったのだ。そんなわけで今日は差し替えの音楽録音。オリジナルの真似にならず、かといって当時の8mmの雰囲気を壊さずに、極力オリジナルと同じような感触を残すようなテーマ曲やら、ラジオから流れる当時の番組、喫茶店で流れている演歌や歌謡曲、ジャズなんかをつくる作業は、実に面白い。


参加メンバーはJAZZのピアノトリオ演奏に板橋文夫(P)、鈴木正人(b)、芳垣安洋(ds)。このトリオが、まるでオレが70年代に夢中になってかよったPITINNの空気をよみがえらせるような演奏で本当に素晴らしかった。板橋さん、まじいいなあ。中盤かなり長い演奏もはいってます。ぜひぜひ復刻になるDVDを楽しみにしていてください。他にも現代版の「闇打つ心臓」に参加してくれた原みどりがヴォーカル曲で参加。喫茶店でながれるジャズには津上研太まで参加している。その上、歌謡曲や演歌の歌やラジオのDJには原みどりのほかに、たまたま東京に来ていた浜田真理子にも飛び入りで。みどりちゃんと真理子さんのデュエットは、ちょっいと贅沢なくらい素敵でございました。これがかすかに喫茶店の背景に聞こえるか聞こえないかくらいで流れる音楽になってしまうのはちょっと残念でもあるなあ。




ところで、島根在住の浜田さんが東京にいるのは、彼女の新作録音のためのリハーサルをこっちでしているから。プロデュースはわたし。詳細はまだ書けませんが、昨年11月のコンサートとはまったく別の内容になります。発売は秋を予定。こちらもお楽しみに。