映像作品2つ

otomojamjam2006-10-04

え〜と、実は東京ではなく秋風のさわやかなスペイン、マドリードで書いております。
こちらでは、ワークショップをやったりフェスでターンテーブルソロをやったり、バルでイベリコ豚の生ハムを食べたりしておりますが、詳細はまた後日。あ、体調のほうは毎日充分な睡眠をとっているせいか、かなり復調しました。ご心配おかけしました。多分もう大丈夫。
http://www.experimentaclub.com/0festprog06.htm
こんなイベントにでてますので、もしもこれを読んでいてマドリード周辺にいるかたはぜひ。ターンテーブルソロは7日土曜です。



さて今日は映像作品を2つほど。


まずは「Dark Room filled with Light」。7月に出たばかりの作品で、わたしが本格的にかかわる映画以外の映像作品としては初のDVDです。内容は昨年アップリングファクトリーで1日だけやった同名の限定ライブの作品化で、映像を担当したのは生西康典+掛川康典+永戸鉄也の3人。映像も音も徹底してミニマルです。音楽を担当するのはFilament(Sachiko M 大友良英)で、音のほうは同じ映像に対してまったく違うものが2バージョンはいっております。Filamentの演奏としてもBOXセット以降の初録音で、120分の演奏は実質CDでいうと2枚分、音だけとっても自信をもって非常にいい内容ですが(特にSachiko Mの演奏は素晴らしい)、この音が徹底してミニマルな映像の中でどんな化学反応を起こしているか、このへんはぜひこの作品とじっくり対峙して味わってみてください。出来ることならなるべく真っ暗な部屋の中のなるべく大きなモニターテレビを使って。
詳細は敬愛する畠中実さんのレビュー↓
http://d.hatena.ne.jp/wintersongs/20060912
なんかを参照ください。購入は下記のサイトでも可能です。
http://www.uplink.co.jp/webshop/log/001386.php
http://www.japanimprov.com/cdshop/goods/uplink/uld-322.html




それからもうひとつ。今日はカヒミ・カリィの初映像作品「KOCHAB」の発売日です。彼女と伊藤まゆみの2人がモロッコで撮影した映像に彼女自身の詞、わたしの作曲した音楽が静かに静かに溶け込んでおります。演奏は、カヒミ・カリィ(vo)、大友良英(g)、そして曲毎に石川高(笙)、ロードリー・デイビス(ハープ)、Sachiko M(sinewave)、外山明(perc)、江藤直子(org)、高良久美子(vib)、水谷浩章(b)、芳垣安洋(ds)。録音はZAK。ラストには、なんとカヒミさんまゆみさんのつくった写真アニメまででてきます(これメチャかわいいです)。音のほうはONJOを想像すると多分裏切られます。個人的には今から13年前に作った初めての映画音楽、中国映画「青い凧」からつなる作風になっている・・・と勝手に思っております。今月末に発売になるカヒミさんの3年ぶりのアルバムともども(こちらも半分くらいの曲を作曲プロデュースしています)どうかよろしくー。どちらも素晴らしい作品です。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A017462/VIBL-344.html




今日のマイクは、そのカヒミさんの録音でも復刻版が大活躍した英国製のBBC4038。1954年製のリボンマイクです。