神戸の知的障害者のワークショップの子供たちが東京にやってくるぞ
明日からこんなフェスがはじまる。
http://www.ableart.org/
昨年からここでも書いてきた神戸の知的障害者の子供たちとのワークショップの東京での初公演でもある。
はじめての東京での公演にむけてみなものすごい張り切っている。
わたしが出演するのは明日27日金曜の夜の講演と、日曜日の昼間の子供たちとのアンサンブル「音遊びの会」の演奏。3月に神戸でやった「音の海」の公演の縮小版みたいな感じになると思う。オレはあくまでサポート的にね。主役はもちろん、あの腹立たしい、ちっともこちらの言うことをきいてくれない、でも思い切り魅力的なクソガキどもだ。考えられないくらいひでえ演奏もするけど、驚くくらいきらきらと輝くような音もだしてくれる。
彼等とのドキュメントとも言える2枚組みのライブCDも東京公演にあわせて発売になって、でも多分、主催している連中はCDの売り方も知らないような奴等だから、きっとCD屋とかでは手に入らなかもしれない。んなわけで、ぜひ会場に来て手にとってくれるとうれしい。
なにより、日曜日の公演を見に来てくれるとうれしい。
この1年、どんな思いでこのワークショップにかかわったか、CDの中のライナーに書いたので一部転載する。
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神戸大学のかわいい女子数名が直接たのみに来たのが参加のきっかけだった。半分躊躇しながらも、ついつい依頼を受けてしまった。スケベ心半分でいい人なふりをしたのが原因。こんな濁りきった動機がそもそものはじまり。
それからの数ヶ月間、オレは格闘した。だってどうしていいのかまったくわからない。オレだけじゃない。参加メンバーもワークショップを運営する学生もゲストも、そして参加者の両親や兄弟たちも、みな一から格闘した。ただし喧嘩のような格闘じゃない。いつも冗談を言ったり笑ったりしながらの格闘。いつのまにか僕らは週末に会うのが楽しみになっていった。音楽をやること、自由に演奏をするということについて、今までの人生のなかでも一番考え続けた、考えさせられた数ヶ月でもあった。このCDに入ってるのは、そんな僕らの音のドキュメントだ。ほかの人にどう聴こえるかは全然わからない。でも少なくともオレにとっては宝物のような音だ。音楽が生まれる瞬間を知りたければ、このくらいの格闘は必要だって話。
オレの動機は濁りきっていたけど、出来上がったCDの音は一点の濁りもない素敵な
音楽作品になってる・・・少なくともオレはそう確信している。
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エイブルアート・オンステージ コラボシアターフェスティバル 2006
国立オリンピック記念青少年総合センター
10月27日(金)19時〜
アーティストと語るエイブルアート・オンステージ
●語り手:大友良英(音楽家)、
上田假奈代(闘う詩人・詩業家)、
太田好泰(エイブル・アート・ジャパン事務局長)
●聞き手:野村誠
神戸の知的障害者たちとの音楽ワークショップ
の様子を報告します。
10月29日(日) 14時〜
神戸の知的障害者たちとの音楽ワークショップ
「音遊びの会」の発表会
ゲスト 森本アリ、江崎将史、大友良英
ほかにも大阪のほうきぼしの会のパフォーマンスもあります。
http://www.ableart.org/
問い合わせ エイブルアート TEL 03-3364-2140
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