アンサンブルって

otomojamjam2008-01-14

今は、山口にきてます。ここでアンサンブルってことについて考えております。


ここにあるYCAM(山口情報センター)という巨大な施設で、今年の7月から4ヶ月間にわたって、いくつものサウンドインスタレーションを展示したり、コンサートやワークショップ、映画上映をすることになっていて、その打ち合わせに来てる。この4ヶ月間は、自分で言うのも照れるがYCAMの巨大な空間が大友良英展みたいな感じになるわけで、う〜ん、やっぱ書くだけで微妙に恥ずかしい、照れるのは、自意識過剰だからっすね。まあ、そのへんはスルーしてもらって。
で、実は昨年から、打ち合せのために何度もここに来ていて、美味い店なんかもだいぶわかってきたところ。山口は魚が泣けるほど美味い。まだまだ探索不足ではありますが、まあ、きっと製作で長期滞在するんで、そのあとには『山口の打ち上げに良い美味い店ガイドブック』が書ける位には・・・おっと、そんなことばっか言ってると怒られるわ。



まだ、現時点ではあまり公表はできないけど、でも、だいぶ話もすすんできたので、そろそろ少しづつ情報解禁していきます。
え〜、まずは全体のタイトルは『Ensembles』。
その名の通り全ての作品が何人ものアーティストとのコラボレーションになっていて、大きな展示は4つ。高嶺格、ベネディクト・ドゥリュー、平川紀道、青山泰知・・・・ほか、といった気鋭の美術の人たちとのコラボを軸に、多数の音楽家もここに巻き込んでいろいろなことをしでかそうと思ってる。ほかにもコンサート、映画上映、写真とのコラボ、ワークショップなんかが次々とって感じで、まあ、すごいことになる予定です。


通常美術の展示作品はひとりの作家の作家性というか、背景のことまで考えるとその人の歴史性といってもいいと思うけど、そういうものを軸に作品がつくられるわけだけど、無論、わたしの場合も、わたしの考えが大きなウェイトを占めることにはかわりありませんが、でも、今回YCAMでわたしが試みたいのは、バンドやユニットをやるような感覚で、あるいは複数の人間が即興演奏をやるときのような感覚で美術作品をつくっていく方法なのです。個人の歴史性のみが作品になるのではなく複数の人たちの歴史の交差点が作品になるような方法とでもいうか、そんなような方法で全体はつらぬきたいなと、そんなことを大きな骨格として考えています。このへんがないと、音楽畑のオレなどが、こういう展示にかかわる理由が見えなくなってしまうもの。


一昨日は京都で高嶺さんと打ち合わせ。話をしてるだけでめちゃ面白い。で、昨日はロンドンのベネディクトさん、仙台の青山さんが続々山口入り。いや〜楽しみ楽しみ。そうそう山口といえばわすれちゃいけない、一楽くんの地元だ。彼にも電話してみよう。オレにとって今やってるような即興を考えるおおきなきっかけを作ってくれたのは一楽儀光とSachiko Mなのだ。