戦え!でも気負わずのんびりとが肝要でもあるのだ

otomojamjam2008-02-02

大切な友人が苦境にたたされたとき、オレにはなにができるのかなっていつも考える。大抵はなんにも出来ない。出来ないけど、でも本当に最後の最後には、出来る出来ないじゃなくて、なにかせずにはいられないような気がする。そう思ってることだけは友人に伝えたい。これで伝わるかな。



すっかりご無沙汰してます。え〜と、別に遊んでいたわけではありません。いろいろあったのですが、もう書ききれない。いくつか箇条書きで。



●まずはCCA企画の北九州でやった小中学生とのワークショップ。と言っても実際に来たのは小5の男子以外は全員中1〜2女子。しかも8割が吹奏楽部。平成生れの楽器を持った女子多数に囲まれる中年のさえないおっさんの図って感じかな(苦笑。え〜、そんなわけで最初はどうなるかと思いましたが、いや、音を出してみると、これが面白かったのだ。実際にその場で作曲した簡単な作品をやってもらったり、簡易版のブッチ・モリスのコンダクションのようなことをやったりしたけど、いけるいける。充分いける。1週間も一緒にやったら充分ステージに立てる感じなのだ。この先、こういう機会があるかどうかはわからなけど、いつか機会があれば、小中学生の、しかも楽器をほとんどやったことのない人でも、楽しく演奏できるような曲を考えてもいいかも。いや、いいかもじゃなくて、いつかそういう曲をオレはちゃんと書くべきでは・・・と思った次第。それは、別に子供たちの教育のためにってことではなく、自分自身の音楽活動ともちゃんとリンクするような気がするからだ。子供たちに媚びるのではなく、自分自身にとって納得のいくもので、かつ楽器の演奏技量の上下に関係なく子供も大人もアンサンブルが組めるような作品・・・そんなのが出来たらいいなと、まあぼんやりとですが夢想しております。


●え〜、でもって、その前後には山口のYCAMのスタッフや何人かのアーティストと、7月からはじまる大規模展示『Ensembles』展の打ちあわせ。これ、作品作りのボランティアスタッフやら、演奏参加者やら、作品に使う不用になったギター、ターンテーブルを大々的に募集する予定なので、興味あるみなさん、この先1〜2ヵ月の情報、ぜひチェックを。展示のみならず、コンサートを含めすごいもんになりそうっすよ〜。


●1年ぶりの仙台公演も。コンサート終了後は、ちょうど一年前に『without records』を一緒に作った仲間たちやら、青山泰知、渡辺琢磨、メディアテークの小川さん、大村さんや、郡山の巨人森さんやらと、わいわい打ち上げ。もうハラの筋肉が痛くなるくらい笑った。なにより路地裏の天才ワガくんと再会できたのがうれしかったぜ。なにしろワガくんのブログと、ともさかりえさんのブログを読んでからなごんだ気分で寝るのがオレの日課なのだ。ワガくん、今度オレのCDのジャケの絵、ぜひよろしく。


●日記を書いてない間に、テレビドラマや映画の音楽のオファーが3本ほど。まだ情報公開できませんが、これもどれも非常におもしろそう。ま、お楽しみに。


●昨年から何度も撮影にかりだされたフランスのドキュメンタリー映画チームの最後の撮影を青山の「月見る」で。この映画に出演するミュージシャンたちが大同集合してのライブ。いや面白かった。KIRIHITOはいつ見てもいいや。時代なんて関係ない。オレ、つくづくこういうごちゃごちゃした現場が好きなんだよな〜とおもいつつ。


●昨年からちらちら匂わせているわたしの最初の本の出版準備で、今は追われております。発売は某老舗出版社から6月を予定。半分ほどは今まで書いてきたものをもとに一部に手を加え、のこり半分は今回あらたに書き起こしたり、対談したりした原稿。並べてみると、それまで書いたものの意味も俄然変わってきます。昨日はこれにつけるDVDの音を5.1でミックスしておりました。これ昨年のあるエポックメイキングなライブからで、すばらしい音源です。映像の作業はこれから。本の中身、DVD、それから装丁を含め、ちょっと今までにない音楽本になると思います。定価のほう、若い人でも買えるように、なるべく押さえる予定。詳細発表、もうじき出来ると思いますので、これもいま少しお待ちを。



●GRID605レーベル、地味〜〜〜に始動します。第一弾は牧野琢磨のファーストアルバム(写真がそれ)。CDの発売は2/29(金)です。詳細は→http://mkntkm.exblog.jp/    あるいはここで→http://d.hatena.ne.jp/GRID605/20080131  
吉祥寺のスペースGRID605同様、めちゃ地味〜〜〜に、ゆっくりのんびり、サイトやチラシ以外の宣伝は一切せずにやっていきます。ぜひぜひどっかで見つけて購入してやってください。地味〜〜〜に狂った好青年牧野くんそのままの音楽です。価格も1500円と地味〜〜〜に控えめっす。ちなみに第2弾は大好きな関西のギタリスト磯端伸一とオレのDUOライブをこれまた地味〜〜〜に発売する予定。磯端さんも地味〜〜〜に狂ってます。


●そのGRID605を一緒にはじめた若き映像作家の岩井主税が、この数年オレに影のようにつきまっとって撮影していたドキュメンタリー映画のデモバージョンが今日送られて来た。実はものすごく不安だったのだ。もしもしょうもない映像だったらどうしよう。もしも、オレを絶賛するようなインタビューがいくつも入っていて、子供の頃からの生い立ちを追いつつ世界の旅・・・みたいなしょうもない感じのものになってたら、どうやって葬り去ろうか・・・なんて心配を大真面目にしていたのだ。なにしろチカラくん、これまでの作品という実績があるわけじゃないからねえ。それに一緒にいると、オレとおんなじくらい、もしかしたらそれ以上にアホだしさあ。なにより、オレ、今まで自分の映像ってちゃんと見れたことがないのだ。ライブの映像を送られてきても、大抵は、最初だけ見て、あとは見ない。というか見れない。自分の姿なんて見たくないもの。みなさんも録音された自分の声聞いて、やめて〜〜〜って思ったことあるでしょ。あれと一緒。自分の映像なんて、そもそも見たくない。
そんなわけで、強烈な不安にかられながらDVDのスイッチをいれたんですが・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・なんとあまりに予想外というか、1時間数十分、飽きることなく一気に見てしまいました。
面白いわ、これ。
音だけでも面白い。
だいたい誰だかわからんような人も沢山でてきてオレと関係ないことをしゃべったり、演奏したりしていて、これがまずは面白い。そうそう、これでいいのだ。こういうのが好きなのだ。もう今見ると他人にしか思えない最初期GROUND-ZERO時代やらデヴィッド・モスとやってた頃の痩せてるオレの強烈に壊れたスピードの演奏も見れるし、オレの一番好きだった、死ぬほど大好きだったバンドNovo-tonoの映像もはいってるし、こんなもの、どこから見つけてきたんだ、もう、泣けるじゃないの。中身のこと、まだあんま書いちゃいけないのかな。いやもう、まいりました。初めて自分があつかわれている映像を最初から最後までテンション落ちずにみさせてもらいました。
実は彼が今人生の大きな岐路にたたされていることをオレはうすうす感じている。オレにはなにも助けられないけど、でも一言だけ。これだけの作品が作れるのなら、このまま自分のやりたいことと心中するのだってアリだし、逆にあわてずに何年も休むのだってアリだ。あとは自分で考えろ! 自分で戦え!  この先、劇場公開バージョンがどんなものになるのか、楽しみだ。



さてさて仕事、仕事。日記ばっか書いてると渋谷さんにおこられるので(笑、このくらにしとこう。