マドリードにきてます

otomojamjam2010-02-12

こっちは、寒いといってもなんとなく暖か。
連日Festival Internacional de Impovisacion Hurta Cordel なるフェスで、今までほとんどみたことない即興演奏家をたくさん聴かせてもらってます。オレが見たことない・・・って言うくらいだから相当レアなフェス。毎晩、バライティに富んだ演奏家たちを見ながらいろいろと考えるのはなかなか楽しい。


昼間はひとりで街中を散歩。何年か前に来たときの記憶をたどって、うまかったレストランに行ったり、あてどもなく歩いたり、カフェで本を読んだり。東京にいるとこういう時間なかなか持てない。


持ってきた本、ここでほとんど読了。入江さんに本もらってよかった。旅先で読む本がなくなっちゃうとなんとなく寂しいもん。
福岡伸一の「世界は分けてもわからない」は実に刺激的。以前読んだ「生物と無生物のあいだ」もおもしろかったけど、こっちのほうは、今やっている音楽やインスタレーションの発想になにかが直撃してくるような気が。福岡氏の経歴を見たらオレと同じ年。かたや大エリート、かたや学校もろくに行かなかった劣等性とはいえ、なんとなくその発想の出所がわかるような気がするんだけど・・・こんなこと書くのは僭越すぎるか。

写真はフリッツ・ハウザーのパーカッションソロ。ものすごい演奏でした。そして18世紀からやってる古いレストランで食べたイカ墨の煮込み。舌がとろけます。駅前のカフェで食べたマドリード名物のチュロスとチョコレート。どろっとしたココアのようなチョコにチュロスをつけて食べるんだけど、これが日本のココアとは似て異なるもんで美味いのよ。


明日12日はいよいよオレの出番。ロンドンのサックス奏者、敬愛するジョン・ブッチャーとのDUOです。