ただいま〜
バルセロナとはうってかわって、乗り継ぎのフランクフルトは雪。ここで数時間またされて、ちょっと遅れて日本到着。
ウソみたいな話だけど、飛行機の中のオーディオでもジム・ホールとビル・エヴァンスのマイ・ファニー・ヴァレンタインがながれてました。機内ではこれを聴きながらロンドンでいただいた入江敦彦さんの「京都人だけが知っている」を。前に読んだ「イケズの構造」同様、ほんまおもろい・・・京都の人は、こういう関東人の半端な関西弁を前にすると表情はともかく目が絶対に笑ってない・・・などという怖いことが書いてる本です。でもその本質は都市論。とはいえ、よくあるアカデミックな都市論が常に鳥瞰図的な視点と年表的な分析で語られているのに対して、入江さんの描く京都は、入江さんの眼で見た体験した生きてきた細部の出来事の集積で成り立っている。先週読んだ福岡伸一の「世界は分けてもわからない」に出てくるマップラバーとマップへイターの話をあたまの中で思わず参照してしまった。入江さんは明らかにマップへイター的な視点を根本にもちつつ世界を見ている。そこがいい。
家に到着するなり、待っていたかのように映画プロデューサーの松田さんじきじき「アブラクサスの祭」の音と映像が仕込まれたハードディスクを持ってきてくれる。ここにこれからやる素材がすべて入ってる。これで身がひきしまりました。
休んでる間はないのだ。
時差ぼけなんてしてられねえぞ。
さあ、あたま切り替えて、サントラ、サントラ。
途中経過はここのブログでも写真付で見れます。
http://ameblo.jp/aburakusasunomatsuri/day-20100129.html
そうそう写真付きといえば、イタリアでのFENの公演がもう、むこうのジャズマガジン[all about jazz]のサイトにアップされてます。
http://italia.allaboutjazz.com/php/article.php?id=4931
イタリア語なんで何が書いてあるやらさっぱりですが・・・。
しっかし、なんというか、場外馬券売り場にでもいそうな、いけてない感じの東洋人4人が、ガラクタを前に即興演奏をしてるの図はそこはかとなくへんてこ。しかもこれがイタリアってところが笑えます。