記憶を参照するタイプの音楽聴取と・・・
記憶を参照するタイプの音楽聴取の話のつづきです。歌とか声はこれにすごい関係があるんだろうなってことは容易に想像ついて、一昨日の話にも関係あるけど、そうすると、どこかで佐々木敦さんが書いてたように、オレがやりたいことは、多分この記憶と濃厚にこびりついた音楽と、そうではない、従来の記憶に依存するのではない音楽との両極にアクセスすることかもしれない。今オーケストラの編集をしながらそんなことをつらつら考えている。でもその両者が同時にいることってそもそも可能なのだろうか? オフサイトで行われていたような即興ですら、あっというまにノスタルジックな響きになってしまうもんなあ。それって、じゃ更新し続けるってこと?それとも神みたいなもんになるってこと? とかって思うと、そういうことはオレしたくないし・・・。従来の記憶に依存しない・・・ったって、そんな大それた状態自体、やれているわけじゃないし。この問題は保留のまま、作業は進む。
昨日のiPODの話わかりにくって友人から指摘うけたんですが、要するに、たとえば坂本九の音楽をiPODなりMP3に入れても、音質がかわったとしても、その音楽がなんなのかはちゃんと認識できるし、感動することだって出来て、音楽そのものの価値はそこなわれないけど、たとえばFilamnentとか、あるいはクセナキスのサイン波の作品とかを入れると、根本的に違うものになってしまうって話で、(もちろん違っても聴取は可能)、ここのとをよくよく考えると結構面白いなあって、今頃になって気づいたってことです。
今日は久々に頚椎や右腕の痛みがない。嬉しい。おまけに今年は花粉症もまだ来てない。3月になっても症状が出ないのは花粉症になって依頼初めて。今年飲んでる薬が体にあったのだろうか? 頚椎のほう、このままもうじきはじまる長いツアーの季節をのりきれればいいが・・・。
アミちゃんの日記で
http://d.hatena.ne.jp/amiyoshida/
ポストノイズ特集のことがでている。大切なことを忘れていた。そうそう、吉田アミちゃんこそ声と記憶のことで言えば、もっとも果敢にこの問題に正面から取り組んでいる人でした。アルスエレクトロニカで彼女達が受賞したって、どうせ日本じゃだ〜〜〜れも、なんとも思わないどころか、芸術派閥にはいってなければ無視されるだけだから賞金遠慮なくもらっとけ・・・って話を一昨年彼女とリンツのアルスの会場でしたの思い出した。このときはNHKTVが取材にきて特集番組までやって、日本からはアミちゃん、ユタカワサキ、SachikoMのAstroTwin/Cosmonsが金賞とってたのに、ほとんどその番組では無視でしたねえ。その前には池田亮司やイクエモリ、ヤスナオトネがつづけて取ってるんだけど、どれも、ほとんど報道されてないでしょ。賞なんて別にどうでもいいっちゃいいけど、結局、どこかのプロモーションなりがはいらないものはNHKですら取り上げないというか、そういうのはたで見てると、せめて新聞の文化欄くらいは注目してあげてもいいのになあって思いますよね、アミちゃん。オレがこんなこと書くのは余計なお世話かな。そうだ、もっともっと訳のわからない存在になってやれ!
うわ、なるちゃんが(笑
日記で私信書いてる〜
んでは私信の返信モードで
鼎談の直し、これオレも構成には一切手つけてないよ。自分の言い回しのわかりにくいとこをわかりやすく直しただけ。ってのは、構成そのもの変えちゃうと、3人の話がまったくかまなくなっちゃうから手いれなかった。というか入れられなかった。
オレ的には大谷くんとなるちゃんの頭の回転がはやい展開の前で、あたふたしてるのが丸出しで、恥ずかしいけど、事実だからしかたねーか・・・ってあきらめたってのが正直なとこ。なるちゃんにかなわないの露骨にでてるじゃん。オレ追いついてないなって、今読み返すとおもうわけです。で、冒頭まったくカットされてますが、オレが特集についていろいろ文句言ってたのは事実で、これ載せてくれていいと思ってたんだけど、そこはほぼ出てなくて「大正ノイズ」とかのことだけになっちゃって、でもこれオレの意図じゃなくて、最初から来たゲラがそういう構成だったんっす。とはいえ、なるちゃんの名誉のために言うけど、あの鼎談を彼と大谷くんがちゃんとひっぱったのは事実で、iPADやプロツールスの話も実はもっといろいろしていて出ている以上に面白かったはずなんだけど、文字数の関係なのか、俺が途中でiPOD話を切った形になっていて、そこは残念。でも、それらを差し引いても結構面白い鼎談になったと思うけど。
ジャケはねえ、せめてジャケ写が載るって聞いていれば対応したんだけど、ジャケ出るなんて知らなかったし・・・・もしかして聞いてたのに俺がわすれたのだろうか?・・・こんなこというのは贅沢かもしれないけど、でもなんかね、あんまあっちのほうは見られてないんだなって思うと、面白くなかったわけです。あとやっぱ大谷くんのCDが出てないのは気になるし。
テクノイズの話というより、ノイズの話は、たしか前にも書いたけど「憂鬱と官能とを教えた学校」の2章が、ものすごく面白い、というかちゃんとしていると思ってます。おれはさ、本当に切実におもうのだけど、ノイズについて考えるとき、ってか、そんなことばっか考えてるんだけど、せっかくああいう本がでているんだから、そのこについていろんなところで議論なりが深まってもいいと思うんだけど、あんまりそういう話がないような気がして、だからこれについてはオレ、いつかなんらかの形で書きたいなって思ってます。
ずいぶん前にいったすっぽん屋はいまもやってるのかな? また食いにいきましょ。
明日はNHK501スタで公開収録です。当選した方とは会場で。
開演は7時ですが、僕等の出番は8時半くらいになります。