クリスマスイブの晩に

otomojamjam2005-12-25

わたしがもっとも敬愛する音楽家、ギタリスト、即興演奏家デレク・ベイリーがロンドンの自宅で静かに息を引き取ったそうです。デレクの親友で、彼の本の翻訳家でもあった木幡和枝さんから先ほど連絡をいただきました。ほんの先週まで、木幡さんや奥さんとともに静かにワインを傾けていたそうです。
彼とはたった2度だけですが、日本とイギリスで即興演奏をしたことがありました。1枚だけ、わたしのアルバムに音源提供という形で参加してくれたこともありました。彼の音源のリミックスをやって、彼に発売の許諾まで受けていたのに、結局、発売せずにお蔵にしてしまった「dear Derek」という未発表の作品もあります。でもそんなことよりなにより、70年代に彼の演奏に出会って以来、わたしにとって彼の音楽は、人生の指針になるくらい、大きな存在でした。


心から冥福をお祈りいたします。



NYのクリスマスはちょうど日本の元旦と一緒で、とても静か。