幻のビンテージ(PSE法施行記念日記)

otomojamjam2006-04-01

今日の写真のターンテーブルは、70年代初頭に発売されたパンの焼けるポータブルレコードプレーヤー、ミュージックトースターです。わたしのコレクションの中でももっともレアかつシュールな一品。


『横にするとプレイヤー、縦にするとトースター! 海に山に、キャンプに、あなたの好きなレコードを聞きながらトーストが焼ける・・・』という謎の触れ込みで、葛飾にあった家電メーカー中村電気が雑誌の通信販売専用に発売したものです。モーターの回転熱を使ってパンを焼く仕組みですが、いまいち温度が低くて上手く焼けない上に、電池があっというまに無くなってほとんど実用にならず。上がプレーヤーとして使った状態。下の写真がトースターとして使ったときのもの。



中村電気からは、他にも、ラジカセならぬ、ラジジューサー(ジューサーの音がうるさすぎでラジオが聞こえず)、お湯をわかすと音楽が鳴り出すオユゴール(ただのだじゃれのような商品 一番したのランプのような写真がそれ)などなど、ココロを和ませる商品が通販のみで沢山でていたのですが、もちろんどれもまったく売れず、1974年には倒産してしまいました。涙。



ビンテージ楽器の認定表を、わずか半月で作ってしまうような恐ろしく優秀な頭脳をもったエリート官僚のみなさん、こんな滅びてしまった商品にも人権を・・・じゃなかった、ビンテージ認定を。よろしくおねがいしま〜す!