スターリング Le weekend Festival

otomojamjam2005-05-29

もう、みんな泣けるじゃないの。ハマダさ〜ん、タムラさん、最愛の女将、石橋さん、まきちゃん本当に、ありがとう。はやく皆に会いたいよ〜。いっしょに美味しいもん食べたいよ〜。


1時間だけの仮眠をとって朝4時にサンテティエンヌのホテルを出てリヨン空港に。ロンドンで1時間半もかけて、大汗をかきながら走り回ってパスポートコントロールやセキュリティをくぐりぬけ、グラスゴー行きに乗り換えて、グラスゴーの空港から出迎えのバスに乗ってスターリングのホテルに到着したのはロンドン時間の12時。皆疲れのピークなんでとっくに越えて、土色の肌をしているのに、オレに気をつかってくれて、もうまじ涙がでる。アルフレッドとは道中、しっかり話し合って仲直り。彼だけじゃなく皆の音があってこそのこのバンドだもの。みんな、心配かけて、ごめんね。もうこんなことは2度としないぞ!


ホテルで2時間半の仮眠をとって、サウンドチェック。昨日もそうだけど、この仮眠の時間に芳垣安洋高良久美子だけは観光してるのだから、あいた口がふさがらない。脅威の体力というかもしかしたら「観光ホルモン」のような特殊な物質が脳内からでているのではなかろうか。


30度を越えていたフランスと違い、スコットランドは日中で13度。夜は10度を切る。ただでさえ3日間も寝ていないのに体が変になりそうだ。なのに、例によってサウンドチェックはスムースにいかずでもう頼むからサウンドチェックくらいちゃんとやらせてよ、フェスティバルスタッフの皆さん。


本番になったら1曲目のソングフォーチェでいきなり水谷浩章のベースの4弦がはずれてしまう。ツアーにコントラバスは持ち歩けないので、彼はいつも会場が用意するコントラバスをつかわなければならず、5弦がきてしまったり、ガムテープでとめてあるものがきたりと、そのストレスたるや大変。で、今日のは、彼の強いピッチカートに耐えられない楽器で、弦がすぐにはずれてしまう。で、なんと1曲目の途中で彼は工具を持ち出して、ベースの調整をステージで。その間は芳垣安洋がガンガンに決めてくれる。おもわぬトラブルが返って新しい展開と緊張を生むのがライブの醍醐味だ。これがきっかけとなって、水谷くんが復帰してからの演奏は素晴らしかった。PAかいまひとつだったしけっしてベストの音ではなかったのだけど、でも、今回のツアーの中でも屈指の、どんな状況であれ、個々のすぐれたプレイヤーがいるのではなく、バンドの音が常に鳴り響くような素敵なライブだった。
いくつもの修羅場を潜り抜けて、バンドの音が生まれてくる。


今日は対バンがMochizuki Harutaka,それに水晶の家と2つとも日本のバンドだったこともあって日本人のお客さんも結構きてくれていた。もしもこの日記を読んでいる方がいたら、ありがとう。


今回のツアーの影のボス、マネージャーのエーハードは今日を最後に一足先に明日早朝ドイツにもどる。演奏終了後ホテル1階のスコッチパブに集まって皆でツアーの成功を祝って乾杯。今日になるまで、まったく気づかなかったのだが、じつはエーハードはひどく体調を崩していたのだ。まったく彼のプロ根性には頭がさがる。われ等がダルマさんエーハード、どうもありがと。本当にお疲れ様。皆つかれているのに2時近くまでもりあがる。楽しいの。皆でいるのが。こんなに過酷なのに、もっともっとツアーが続いて欲しいとすら思ってしまうから不思議。彼との次の仕事は多分来年の3月。次はONJOの欧州ツアーがありそうだ。


さて、明日は朝8時にホテルを出てロンドンへ。オレにとっては第2の故郷のような街。会場はスピッツ。今回のONJEツアー、ヨーロッパでの最終公演。ロンドンの皆さんお楽しみに