闇打つ心臓  初号試写

otomojamjam2005-10-28

今日はギター屋にいって、ちょいと古いギターを物色したあと、五反田のイマジカで長崎俊一監督の最新作「闇打つ心臓」の初号試写。音楽はわたし。3月から4月にかけて作曲、5月に録音したんで、この日記で覚えている方もいるかもしれませんね。
で、6ヶ月ぶりに、初めて音楽や効果音がついた完成した映像を見て、どうだったかというと、ちょっと、言葉にはできないくらい、強烈に感動してしまいました。これ、まちがいなく名作。しかもこんな映画今まで見たことない。
20年以上前の8mm映画にでてくる、実際に20年以上前の内藤剛志室井滋と、デジタルのカメラで撮影された現在の内藤剛志室井滋が交錯するなかで、20年前の彼女達と同じ生い立ちの若い男女(本多章一江口のりこ)が、映画でなければ起こりえないからみかたをしてくる不思議な映像。映像につけられた様々な音も過去と現在で、まったく異なるテクスチャーを聞かせてくれる。ただひとつ、過去と今で共通するのが、わたしの作った音楽のみ。しかも考えられないようなBPM40の超スローのドラムとギターがその大部分を占める。途中に出てくる挿入歌を原みどり、エンディングテーマはカヒミ・カリィ。2人とも素晴らしい歌を提供してくれました。作詞はエンディングのほうはカヒミさん。挿入歌のほうは、なんとわたしがはじめて作詞もやってます。
え〜と、でもって若い女性の役の江口のりこが、なんというか、非常に独特の雰囲気をもっていて、わたしの好みのタイプというか・・・、いやいや、そんなことではなく、とにかくですねえ、説明しにくい特殊な映画だけれど、オレのココロにものすごくつきささったのよ。長崎監督の最高傑作になることはまちがいなし、これ、マジで傑作だと思います。


試写終了後は、長崎監督やプロデューサーの東さん、今回はなんと出演もしている十勝花子を美しくしたような名物プロデューサーの美由紀さん、それにカヒミさんやスタッフと、打ち上げ。実はこの映画、音楽録音の直後、わたしやカヒミさんは欧州ツアーにでてしまった関係で、打ち上げをしていなかったのだ。映画の話や、美由紀さんの男の好みの話や、ここには書けないような面白い話まで、いや〜楽しかった〜。

公開は来年3月末から渋谷シネアミューズで。多分ロングランのレイトショーになるはず。で、今サントラも出す方向で、今話が進んでいます。